ミラノ・コルティナ五輪で冬季史上最多24個のメダルを獲得した、日本選手団の選手53人を含む選手団本隊122人が24日午…

 ミラノ・コルティナ五輪で冬季史上最多24個のメダルを獲得した、日本選手団の選手53人を含む選手団本隊122人が24日午後に成田空港に帰国した。フィギュアスケートのペアで、日本勢初の金メダルに輝いた「りくりゅう」こと三浦璃来(24)、木原龍一(33)=木下グループ=組が先頭で、詰めかけた約400人の祝福を受けながら笑顔で凱旋(がいせん)した。金メダリストとなって、国内初公演となる4月開催のアイスショー「スターズ・オン・アイス」のチケットが4日間ほぼ完売となったことが判明。「りくりゅう」フィーバーはしばらく続きそうだ。

 成田空港に降り立った瞬間、約400人の大歓声が「りくりゅう」を包んだ。「お疲れ様」「おめでとう」「ありがとう」―。選手団を代表して、空港でのセレモニーで大きな花束を受け取った木原は「皆さんのおかげで、五輪を戦い抜くことができました」と笑顔で感謝の言葉を口にした。三浦は「金と銀メダルを持ち帰ることができてうれしい」と輝くメダルを掲げ、見物人たちを盛り上げた。

 日本フィギュア勢は団体、個人の4種目で計6個と史上最多メダルを獲得。男女シングルではともにダブル表彰台。ペアのフリーで、「りくりゅう」が世界歴代最高得点をたたき出すなど「フィギュア大国」へと躍進した。4月の世界的アイスショー「スターズ・オン・アイス」の日本ツアーには「りくりゅう」を始め、坂本花織らメダリストも多く出演することから、チケットはこの日までにほぼ完売となった。

 報道陣約150人が詰めかけた同日の会見冒頭で、木原が司会者に「木村龍一選手…」と誤って紹介されると、三浦とともにその場で苦笑いでズッコケた。それでも「みんながみんなのために、という思いを全員が持っていた。とにかく仲が良かったです」と笑顔で応えた。日本フィギュア界の明るい雰囲気が注目される要因の一つでもある。

 カナダを拠点とする2人は帰国する機会が少ない。久しぶりの日本での楽しみは食事で、三浦は「おすしとか、日本食をたくさん食べたい」と胸を躍らせた。その隣で木原はまさかの野望も告白した。「僕自身は、キャンピングカーで米国を横断したい」。今大会で日本勢最高額の報奨金2400万円を得る見込み。壮大な夢に、会場はこの日一番のどよめきに包まれ、鍵山ら他のメダリストたちも目を丸くして驚いていた。

 日本勢が獲得したメダルは計24個(金5個、銀7個、銅12個)で、18個だった22年の北京大会を上回り、冬季五輪で歴代最多だ。大きく貢献した木原は「璃来ちゃんと最後まで走り抜けた」と話し、三浦も「自分たちがやってきたことを信じてメダルを取ることができた」と充実の表情だった。25日の解団式後も2連覇が懸かる3月の世界選手権(プラハ)を控え、まだまだ多忙を極める。“時の人”として注目も集め続けていく。(手島 莉子)