2月24日、都内で開催された「NARグランプリ2025」の共同記者会見に、年度代表馬ディクテオンの主戦を務めた矢野貴之…

 2月24日、都内で開催された「NARグランプリ2025」の共同記者会見に、年度代表馬ディクテオンの主戦を務めた矢野貴之騎手が出席した。コリアカップ制覇や東京大賞典での勝利など大舞台で結果を残したパートナーについて、「素晴らしい馬に乗せていただいたことに感謝している」と語り、年度代表馬にふさわしい走りを見せ続けたいと決意を新たにした。

 韓国遠征での勝利や東京大賞典制覇を振り返り、陣営の仕上げと馬の能力への信頼を口にした矢野騎手。初めて騎乗した際から感じていた乗りやすさと成長ぶりを明かしながら、「夢のようなチャンス」と語るドバイワールドカップ参戦へ向け、期待に応える騎乗を誓った。

――ディクテオンが年度代表馬を受賞
まずは素晴らしい馬に乗せていただいたことを非常に感謝していますし、数いる騎手の中から僕を選んでいただいたことは非常に光栄に思っています。これからも年度代表馬として恥ずかしくない競馬を見せなければいけないと思っていますし、自分も技術的にも成長しなければならないと思っています。

――コリアカップ制覇を改めて振り返って
想定よりも良い位置で競馬ができましたし、想像通りの末脚を使ってくれた。まさに陣営の方々が仕上げてくださった結果だと思っていますし、僕はただ乗っているだけだったので、馬の実力が発揮できたんじゃないかと思います。僕自身も韓国で何度か遠征をさせてもらって、その騎乗経験が活かせたと思いますし、それに応えてくれた馬にも本当に感謝しています。

――東京大賞典は乗っていての感触は
この馬の良さを生かそうという戦前の作戦もあったんですが、荒山先生が思っている理想のレースとはちょっと違うレースをするよという遊び心じゃないですけど、我慢するところは我慢できたので、非常に楽しいレースでした。

――矢野騎手が感じるディクテオンの長所は
初めて乗せてもらったときから乗りやすくて、何の不安もなかったです。ちょっと脚の使いどころが難しいのかなという当初のイメージはあったんですが、最初に乗せてもらった川崎記念で「中団から」と言われて、スタートしたら一番後ろになって、道中まくり気味に動くというレースのインパクトが僕的にもあったので、こういうレースがこの馬には合っているのかなと思っていましたが、韓国のレースで我慢するところは我慢できて、終いに脚を使えて、当初のイメージを払拭できた。それを活かそうと大賞典でも乗って、見事に応えてくれたと思います。

【NARグランプリ2025】夢のドバイへ――年度代表馬ディクテオンと挑む荒山調教師の決意

家族にも感謝、1日1日レースに向き合いたい


ディクテオン関係者 (C)Hiroki Homma

――ドバイワールドカップへ向けての期待感を
僕もコロナ禍前にドバイへ一度レースを観に行かせていただくことがあって、そこで乗っているジョッキーを羨ましく思っていました。いつか乗りたいなとざっくりと思っていましたけど、実際このようなチャンスをいただけて夢のようですし、夢のままではなくて、依頼をいただいた関係者の方に満足していただけるようなレースをしなければいけないと気を引き締めているところです。

――3年ぶり2回目の最優秀賞金収得騎手賞
僕自身高崎競馬場でデビューさせていただいて、当時は1着賞金15万円という非常に厳しい中でレースに乗せていただいたんですけど。なによりも南関東という恵まれた環境で乗せていただけていることに、関係者の方々すべてに非常に感謝しています。

――去年1年間での騎乗をトータルで振り返って
僕も荒山先生と一緒で、競馬に関しては良い思いをさせていただいているなと。1日7勝、韓国での勝利、JRAでの勝利、以前にケガで出場できなかった園田のゴールデンジョッキーズで優勝できたのも思い出深いです。

――通算3000勝を達成し特別賞。3000という数字については
いままで必死でやってきたので、気づいたら3000勝というのが素直な気持ちですが、毎年期待して陣営の方々から良い馬に乗せていただいているので、ひたすら変わらず結果にこだわって、乗ってきた結果が気づかないうちに3000という数字になりました。

――今後の目標を
ケガしないのが一番良いと思っていますし、なによりも毎年乗せてくれる関係者の方々、身体を丈夫に生んでくれた両親、毎日気持ち良く競馬に送り出してくれている家族にも感謝しながら、1日1日レースに向き合っていきたいと思います。