過去にパ・リーグでプレーした3人&現在所属する3人に注目「WORLD BASEBALL CLASSIC 2026」では、…
過去にパ・リーグでプレーした3人&現在所属する3人に注目
「WORLD BASEBALL CLASSIC 2026」では、日本代表と同じプールに入っているチャイニーズ・タイペイ代表には、パ・リーグと縁のある選手たちが選出されており、本大会での活躍にも注目が集まりそうだ。今回は、過去にパ・リーグでプレーした経験を持つ3人と、現在パ・リーグ球団に所属している3投手がNPBで記録した成績を紹介。活躍をあらためて振り返るとともに、今大会やそれ以降のさらなる活躍にも期待を寄せたい。
チェン・グァンユウは2011年にDeNAに入団したが、故障もあって1軍登板は2014年の1試合にとどまった。戦力外通告を経てロッテに移籍すると、加入1年目の2015年に14試合に登板して5勝を挙げ、防御率3.23と貴重な左の先発として存在感を発揮。終盤戦の先発ローテーションを支える活躍で、チームのAクラス入りにも寄与した。
2017年以降はロングリリーフもこなせる貴重な左腕として幅広い役割で登板を重ね、4年連続で防御率3点台と安定した成績を記録。お立ち台での「チェンチェン大丈夫」というセリフがマリーンズファンの間にも浸透するなど6年間にわたって印象的な活躍を見せ、CPBL楽天モンキーズ移籍後も主力投手として活躍。2024年から2年連続で50試合以上に登板して防御率1点台と抜群の安定感を発揮し、2025年の優勝にも貢献を果たしている。
呉念庭は2015年のドラフト7位で西武に入団し、ルーキーイヤーの2016年から43試合に出場。翌2017年には出場試合数こそ15試合に減らしたものの、打率は前年の.194から.231と大きく向上させた。2018年は8試合、2019年は1軍出場なしと苦しむ時期もあったものの、2020年は51試合で打率.227と復調傾向を示していた。
2021年には一塁、二塁、三塁、外野の4ポジションをこなしつつ130試合に出場して規定打席に到達し、打率.238、10本塁打、48打点とキャリアハイの成績を記録。続く2022年も94試合に出場して万能性を発揮し、CPBL台鋼ホークス移籍後の2025年には首位打者に輝くなど、日本で培った打撃技術と優れた選球眼を活かして現在に至るまで活躍を続けている。
張奕は2016年の育成ドラフト1位でオリックスに入団。プロ入り当初は外野手だったが、2年目の2018年途中から投手に転向。翌2019年には支配下登録を勝ち取って8試合に登板し、プロ初勝利を含む2勝をマーク。翌2020年には主に13試合に登板して防御率4.31、奪三振率8.63と確かな成長の跡を示した。
2021年は奪三振率こそ13.06と高水準ながら防御率13.06と安定感を欠いたが、2022年には15試合で防御率2.38とキャリアベストの投球を披露。同年オフに人的補償で移籍した西武では故障もあって5試合で防御率9.00と苦戦したが、CPBL富邦ガーディアンズ移籍後も2年間で57試合に登板しており、野手から投手への異例の転向を成功させた快速右腕として確かな足跡を刻んでいる。
3月6日に東京ドームで日本代表と対戦する
古林睿煬は2024年にCPBLで防御率1.66を記録して最優秀防御率のタイトルを獲得し、同リーグの年間MVPの栄誉にも輝いた。同年オフにはポスティングで日本ハムへと移籍を果たしたが、来日初登板となった4月23日の試合では5.2回を7失点(自責点5)と苦戦を強いられた。
しかし、続く5月1日の登板では7回2失点の好投でNPB初勝利をマークし、5月11日にはわずか98球で無四球完封勝利を収める圧巻の投球で「マダックス」を達成。故障離脱の影響もあってシーズン通算では7試合の登板にとどまったが、防御率3.62、奪三振率9.46、K/BB3.78と指標面では優秀な数字を残しており、来日初年度から確かな実力を示した。
孫易磊はU18代表のエースとして活躍を見せ、2023年9月に18歳の若さで日本ハムと育成選手として契約合意。来日1年目の2024年には2軍で15試合に登板して2勝2敗、防御率3.86、奪三振率8.42と一定の数字を残し、早くも豊かな才能の一端を発揮した。
続く2025年は2軍で15試合に登板して防御率1.76と抜群の安定感を示し、5月22日に支配下登録を勝ち取る。1軍でも初登板から6試合でわずか1失点と好投を見せ、4ホールド1セーブとチームの勝利に貢献した。最終的なシーズン防御率は5.11と1軍の壁にも直面したが、8月以降は2度の先発を経験するなど、若くして貴重な経験を積むシーズンを送った。
張峻偉は2024年オフに18歳でソフトバンクと育成契約を交わし、NPB入りを果たす。プロ1年目の2025年は2軍での登板は一度もなく、ファーム非公式戦で登板を重ねた。19試合で63イニングを消化して5勝4敗1セーブ、防御率3.00と一定の成績を残しており、今後はさらなる成長を果たして支配下への昇格を果たせるか注目されるところだ。
チェン、呉念庭、張奕はいずれも6年以上にわたってパ・リーグの球団でプレーし、所属球団のファンにも親しまれた存在だった。古林睿煬、孫易磊、張峻偉の3人もパ・リーグで活躍を見せた先達たちに続き、息の長い活躍を見せてほしいところだ。加えて、今季からソフトバンクに加入する徐若熙と、同じく西武に入団した林安可も、WBCのチャイニーズ・タイペイ代表に選出されている。ともにCPBLで実績を残した両選手の活躍も含めて、パ・リーグファンにとっては実に興味深い陣容になったと言えよう。
日本代表とチャイニーズ・タイペイ代表の試合は、東京ドームで3月6日に開催される。かつてパ・リーグの舞台で躍動した選手たちとの“再会”と、今後の活躍が期待されるパ・リーグ戦士たちの活躍に、ぜひ注目してみてほしい。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)