15年ぶりに同部屋から2人同時に新入幕を果たした。日本相撲協会は24日、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の…
15年ぶりに同部屋から2人同時に新入幕を果たした。日本相撲協会は24日、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表。ともに
所属で、先場所は十両だった藤青雲(28)が西前頭13枚目、藤凌駕(22)が東前頭17枚目に番付を上げた。2人はこの日、大阪・高槻市の部屋宿舎で並んで会見。新番付を見て、藤青雲は「思ったよりも上がっていて、うれしかった」、藤凌駕は「探さなくていい位置にいるのでよかった」と、喜びを口にした。同部屋からの同時新入幕は、11年九州場所で境川部屋の妙義龍と佐田の富士が昇進昇進して以来、15年ぶりとなった。
藤青雲は明大から社会人を1年経験して入門、前相撲から大けがや番付運にも泣かされながら、約5年かけ、苦労して昇進した。写真撮影に際して好きな言葉として「石の上にも三年」と色紙に記した。「努力しても上がれないようなことも続いたけど、コツコツ努力することで上がることができる」と、明大出身としては1年九州場所の武雄山以来、25年ぶりの新入幕をかみしめた。
実家は「東京ドーム2~3個分ぐらい」という、広大な畑を持ち、熊本県で3代続くミカン農家。きょうだいは姉1人の長男だが「お前の道は、お前が決めろ」と、跡継ぎ問題は気にせず、相撲に集中させてくれた両親に感謝する。「自分が頑張っても、収穫量は変わらないですが」と言って報道陣を笑わせたが、故郷への恩返しを誓い、幕内で対戦したい力士として同じ熊本県出身の正代、義ノ富士を挙げた。
藤凌駕は逆に、拓大から幕下最下位格付け出しで、昨年春場所で初土俵を踏み、わずか1年後には新入幕とスピード出世を果たした。出世の早さに髪の伸びが追いつかず、まだ、まげを結えていないが「もしかしたら場所前に」と、春場所はまげ姿で出場できるかもしれないという。「こんなに早く上がれるとは思っていなかった。(幕内は)何百人もいる中で、ほんの一握り。簡単になれるものではないので、心の底からうれしい」と、持ち前の明るいハキハキとした口調で話した。さらに「親方のような相撲を取りたい」と、師匠の藤島親方(元大関武双山)をほうふつとさせる、前に出る積極的で攻撃的な相撲を目標に掲げた。
2人とも、将来的な目標として「三役」を口にした。今場所は、すでに福崎改め藤天晴の新十両昇進も発表されており、部屋の3人が同時に節目を迎えた。一段と活気づく稽古場の勢いそのままに、同部屋内の出世争いが、所属力士の番付を底上げしそうな雰囲気が、藤島部屋には充満している。