NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第9節(交流戦…
NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2026年2月22日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東京サントリーサンゴリアス 54-22 横浜キヤノンイーグルス
「次の挑戦」を前にした充実のラストシーズン。中村亮土、最大で最後の挑戦である優勝へ
今年1月、今シーズン限りでの引退を表明した東京サントリーサンゴリアスの中村亮土選手
本当に今季限りで引退してしまうのか――。そう思わせるほどキレのある動き、視野の広さを見せたのは、東京サントリーサンゴリアスの34歳、中村亮土だ。
2月22日の横浜キヤノンイーグルス戦。グラウンドに足を踏み入れたのは後半21分。そこからのわずか20分ほどで確かな存在感を発揮した。
出場から2分後、ゴール前中央でボールを持つと、巧みなステップで前へ運び、中野将伍への絶妙なオフロードパスでトライをお膳立て。さらに試合終了間際、またもゴール前中央でボールを持つと、左サイドを走る尾﨑泰雅への絶妙なキックパス。再びトライを演出した。
「後半は風下で、レッドカードで退場者も出た中でもゲームをうまくコントロールしながら、自分たちの強みが出せた試合でした。その中で自分の持ち味も出しつつ、チームとしていいゲームができましたね」
“自分の持ち味”として挙げるのは「視野の広さ」だ。
「それが僕の一つの持ち味だと思っています。いまは“フィニッシャー”として後半から出ることが多いですけど、出ていないときから自分が入った場面をイメージしてスペースを探す。9・10番のコンビともいい連係を取っていく。今日はそれがうまくできたと思います」
引退表明から1カ月半。リーグワンで勇姿を披露する機会も残り少なくなってきた。前節は故郷・鹿児島からも近い宮崎県での試合とあって、縁のある人たちの前でプレーすることができた。
「前節は鹿児島の知人も、高校時代のコーチも見に来てくれました。プレーをお見せできる一戦一戦をかみ締めながら、いまのいい状態をキープして、出番が来たらしっかりといいパフォーマンスを発揮する。そのサイクルを継続できればと思います」
今季は常に試合終盤からの“フィニッシャー”としての役割を担う。だが、「先発で出たい」という野心もまだ衰えていない。
「本当はスタートから出たいですから、毎週チャレンジしています。でも、どの場面であっても大切なのは、自分の役割に徹すること。ここから連戦が続きますが、先を見過ぎず、毎週、毎週にコミットしていくだけです」
体力やプレーの衰えではなく、「次の挑戦がしたい」と引退を決意した中村亮土。それでも、引退前の最大で最後の挑戦として、優勝を目指すことに変わりはない。
(オグマナオト)
東京サントリーサンゴリアス

東京サントリーサンゴリアスの小野晃征ヘッドコーチ(右)、流大バイスキャプテン
東京サントリーサンゴリアス
小野晃征ヘッドコーチ
「今週は練習試合も含め、チームとして2試合を戦いました。どちらもいい結果に結び付いて、クラブとして少しずつ成長できていると感じています。今日もイーグルスさんの厳しいプレッシャーを受けましたけども、その中でも選手がしっかり対応して、最終的にはチームに勢いを生むことができたと感じています。この試合もしっかりフィードバックして次戦に向けて臨みたいです」
──試合中止もありましたが、レギュラーシーズンの半分を終えて4位という成績です。いまのチームの手ごたえはいかがですか。
「チームとして(前節から)8連戦が続きます。今週は練習試合でも勝てたことで、よりメンバーセレクションが難しくなっていきます。8試合すべてに出ることはなかなか難しいと思いますので、ローテーションも含めてチーム全員で戦っていく。メンバー・ノンメンバーも含めて良い準備をしたことで今週は良い結果が出せましたので、より競争が激しくなっていくと思います」
東京サントリーサンゴリアス
流大バイスキャプテン
「風は強かったですけども、いい天気の中でたくさんのお客さんに見ていただいて、とてもいい雰囲気の中でラグビーができました。ファンのみなさんに感謝したいと思います。ゲームに関しては、後半に退場者も出たタイミングで保守的にならず、自分たちのアタックマインドをしっかり出せたことでこの結果につながったのかなと思います。スタンドオフの髙本幹也のリードも良かったですし、ほかのメンバーもアタックマインドをしっかり出せていたので、これは次につながるゲームになったと思います。次の試合も強い相手ですけれども、いい準備をして、また勝ちにいきたいと思います」
──中止になった試合がバイウィークに組み込まれたことで、前節から8連戦です。この状況はいかがですか。
「僕自身も8週連続で試合をするという経験はこれまでないですし、プレータイムの管理はスタッフに任せていますけれども、試合ができて自分たちを表現できることがやっぱり一番うれしいことなので、スケジュールについてはしっかりと受け入れて、そこに向けて準備をする。誰もネガティブにはなっていないです。逆にバイウィークに試合が決まったことで、その週はほかのチームのファンの方にも見に来ていただけるチャンスだと、ポジティブに考えたいです」
横浜キヤノンイーグルス

横浜キヤノンイーグルスのレオン・マクドナルド ヘッドコーチ(右)、ジェシー・クリエル キャプテン
横浜キヤノンイーグルス
レオン・マクドナルド ヘッドコーチ
「今日の目標は、ファンと家族、見に来てくださった人たちが誇れるようなパフォーマンスを出したいというもの。それは見せることができたと思います。前半は強い向かい風でプレッシャーが掛かった状態の中、ボールを動かしてスペースを探して、自分たちのベストなゲームだったと思います。そのまま後半も自信をもってプレーしようとメッセージを出し、後半冒頭10分は自分たちにとって完璧なゲームができ、一時はリードを奪うこともできました。しかし、一つのミスと相手チームのプレッシャー、2枚のイエローカードが出たことで一気に形勢が変わってしまいました。いい部分もたくさんあった前半のパフォーマンスを継続することが自分たちの課題です。自分たちの改善点がたくさん見えた試合でもありましたし、自分たちが成長した部分が見えた試合にもなりました」
──けが人が戻ってきたと思ったらまたけが人が出る状態が続いています。メンバー構成も含め、どのようにお考えですか。
「どのチームにもけがはあると思いますが、調子の良かった森勇登も先日けがをして、今日も武藤ゆらぎがけがをして、ハードな状況に置かれています。その中でも、今日の試合でビリー・ハーモンが戻ってきて、このチームにとって大事な存在だと証明してくれました。そして、ファフ・デクラークがもう少しで戻ってくる状態ですので、彼がその経験をチームにもたらしてくれることを期待しています」
横浜キヤノンイーグルス
ジェシー・クリエル キャプテン
「試合結果には非常にがっかりしています。いいパフォーマンスを出せた場面もありましたが、そのポジティブな場面を80分間続けることが課題です。後半に決めたトライのあと、いいキックオフができていれば良かったのにそれができず、むしろプレッシャーが掛かって相手にトライを許し、勢いを与えてしまいました。いいチームはそういった部分でしっかりパフォーマンスが発揮できるので、そこが課題です」
──いい時間を長くするために大事なことは何でしょうか。
「まずは次戦に向けていいレビューをすることから始まります。私は、トレーニングで頑張ったことがゲームに反映されると信じていますし、続けていくことでいい習慣になると考えています。自分たちは試合を重ねるごとに上達はしているので、あとはもっとできると自信をもつこと。来週からはそのポジティブなマインドセットを心がけたいです」