2006年のトリノ五輪スノーボードハーフパイプ代表だった成田童夢さんが24日までにX(旧ツイッター)で、ミラノ・コルテ…

 2006年のトリノ五輪スノーボードハーフパイプ代表だった成田童夢さんが24日までにX(旧ツイッター)で、ミラノ・コルティナ五輪のメダリストがエコノミークラスで帰国したとの記事に私見をつづり、反響が広がっている。

 成田さんは、スノーボード男子スロープスタイル(SS)銀メダルの長谷川帝勝(たいが、TOKIOインカラミ)が22日、成田空港着の航空機で帰国し、「ビジネスっていう夢のような空間で帰ってこれるかなって思ったんですけど、なかなか人生うまくもいかないです」と語ったことを伝えたスポーツ報知記事をXで引用。

 「この、メダリストがエコノミーで帰国という記事……見るだけで辛い」とつづり、「10代の若手選手が五輪の舞台に立っている。遊びたい盛りの青春時代を全て競技に捧げ、人生を全て懸けて戦っているということ。そんな『国の英雄』が心身ともに疲弊した状態で相応の待遇を受けられない。本当にこのままでいいのでしょうか?この現状を変えていくべきではないのでしょうか?」と問いかけ、「これは単なる予算の問題ではなく、日本における『アスリートへの敬意』の表れだと思うのです。子供たちが心から憧れる世界を作るためには、メダルの有無を問わず、日の丸を背負った全てのオリンピアンを国や社会が『国家の財産』として尊ぶ文化が必要です。アスリートが真の英雄としてリスペクトされる社会へ。その地位向上のために、私も力を尽くしたいと思います」「#アスリートの地位向上」と訴えていた。

 このポストが反響を呼んだことを受け、成田さんは24日にXで「私のような投稿に、たくさんのご意見をいただきありがとうございます。厳しい声も含め、これほど多くの方が向き合ってくださることを私は大変嬉しく思います」と改めて思いを吐露。

 「『アスリート=偉い』とか『特権階級』だなんて微塵(みじん)も思っていません。一人の人間として自立して生きるべきなのは当然です。ただ、今の日本のアスリートはあまりに蔑(ないがし)ろにされすぎています」とし、「私はこの歪(いびつ)な構造そのものを変えたい。選手が依存から脱却し、プロとして正当に稼ぎ、社会に還元できる。そんな当たり前の活路を、現役や未来の選手たちに開いてやりたいのです」と強調。

 「そのための改革なら、私はいくらでも矢面に立ち、批判を受けます。私自身はどう思われても構わない。先に歩ませてもらった者の責任として、後輩たちが胸を張って戦える環境を必ず作ります」と力を込めた。

 成田さんは11年に現役を引退後、タレントに転向。実業家としての顔も持つ。15年に一般女性と結婚。19年に長男、22年6月に次男、25年8月に長女が誕生した。今回の五輪では大躍進したスノボ勢の解説者として、各情報番組に引っ張りだこだった。