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 日本バスケットボール協会(JBA)は2月22日、3月に行われるFIBA女子ワールドカップ予選に向け、味の素ナショナルトレーニングセンター (東京都北区)で行われている女子日本代表合宿を公開。長きにわたり女子日本代表をけん引する髙田真希(デンソーアイリス)がメディアのインタビューに応えた。

 現在36歳の髙田は2009年のウィリアム・ジョーンズカップで日本代表に初選出されると、その後も世界選手権やアジアカップでも中心選手として活躍した。2016年のリオオリンピックではベスト8、2020東京オリンピックでは銀メダル獲得にも大きく貢献した、女子日本代表の大黒柱だ。

 2017年から2021年まで女子日本代表を指揮し、男子日本代表の前ヘッドコーチであるトム・ホーバス氏の解任について問われると「本当に自分自身成長させてくれた指導者の一人ですし、間違いなく女子バスケット、そして男子も含めてバスケットボール界に本当に大きな影響を与えてくれた」と感謝を言葉にした。「本当にトムがいなかったらやっぱり東京五輪の銀メダルもなかったですし、世界で活躍できる自信っていうのも得られなかったと思うので、本当にそういった意味では少し寂しい部分はありますけど、トムのバスケットを学んだ選手たちが次につなげていくことが大切だと思います」と、ホーバス氏のもとで得た自身の経験を次世代につなぐ姿勢を見せた。

 世界の強豪国を相手に長年日本のインサイドを支えてきた。その重要性を誰よりも知る髙田は自身の後継者について問われると「自分自身が必死にやっている部分であるので、プレイヤーである分、下が育つ育たないという部分は、あまり自分の中では意識はしてない部分ではあります。ただ、自分自身がしっかりプレーで体現することによって、“世界で活躍するために、こういうことが必要なんだ”とか、”こういう風にやればできるんだ”っていう部分を学んでいってほしいと感じています」と、自身の取り組む姿勢やプレーを見せ後進に伝えているという。

 それでも下からの突き上げは感じていると言い、「自分が少しでも調子が悪かったら、メンバーから外されるっていう意識は持っている。常に安定した場所を用意されているとも思っていないので、そこはしっかり自分がつかみ取りに行っているからこそ得られている部分ではないでしょうか」と、チーム内での競争心も失っていない様子を見せた。

 女子日本代表を背負う思いと、自身の年齢が高くなりメンバーから落ちる危機感や緊張感を持って合宿に参加しているという髙田。「アジアで勝てばワールドカップに行ける時代ではなくなった。世界の中でワールドカップの切符を勝ち取らなきゃいけない。このグループ内の対戦相手見ても簡単に勝てる相手ではなかったりするので、そういった意味では、自分自身がそのメンバーに入ることや危機感もそうですけど、やっぱりワールドカップの切符をつかむっていうのが一番大きなモチベーションというか、責任になってくるかなと思います」と、代表活動への思いと自身との戦いを言葉にした。

 長い代表活動の中で、ともに東京五輪で銀メダルを獲得した町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)の代表復帰について問われると、「やっぱり心強い部分もありますし、ほかのガードの選手ともまたタイプが違う。自分で攻めながら視野が広くてアシストが色んなところに散らせるので。そういった意味では、“自分しっかりが動けばシュートを打つチャンスがくる”というイメージがすごくあるので楽しみです」と、復帰を歓迎。「やっぱり(一緒にプレーした)経験というのが一番選手として大きい部分だと思うので。そういった選手が一人でも多くいるっていうのは心強いかなと思います」と、盟友への思いも語った。

 まだまだ衰えることなく活躍を続ける髙田は、2028年のロサンゼルス五輪について問われると「いや、もう本当に目の前のことを今必死にやっているので」と答え、まずは目前のワールドカップ予選を突破することへフォーカスしている。世界を知る髙田が女子日本代表をワールドカップへ導けるか、その活躍に注目だ。

【動画】大樹生命Wリーグユナイテッドカップ2025-26で大活躍を見せる髙田真希