欧州サッカー連盟(UEFA)は23日、レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウスへの人種差別疑惑が持たれているベンフ…

欧州サッカー連盟(UEFA)は23日、レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウスへの人種差別疑惑が持たれているベンフィカMFプレスティアーニ(20)に対し、暫定的な出場停止処分を科すことを発表した。

プレスティアーニは17日にホームで行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメントプレーオフ第1戦でRマドリードと対戦した際、ゴールを決めたビニシウスに対し、口元を隠して何かを発言。これを聞いたビニシウスは即座に主審に駆け寄り、「猿」と言われたことを告発した。さらにエムバペも試合後、「背番号25の選手はビニに5回も『お前は猿だ』と言っていた」と明かし、チームメートに対する人種差別発言に怒りを示した。

一方、プレスティアーニはこの日の深夜、「僕がビニシウス・ジュニオール選手に対し、人種差別的侮辱を一切行っていないということを明らかにしたい。残念ながら彼は自分が聞いたと思い込んでいる発言を聞き間違えた。僕は誰に対しても人種差別を行ったことなど一度もない。そして、Rマドリードの選手たちから受けた脅迫を遺憾に思う」とSNSで反論した。

この事態を重く捉えたUEFAはその後、調査開始を発表。Rマドリードもこの件に関する証拠をすべてUEFAに提出したことを公式声明で伝えていた。そしてUEFAは23日、「差別的な行為に関するUEFA規律規則第14条違反の疑いにより、ジャンルカ・プレスティアーニ氏を、通常であれば出場資格のあるUEFAが主催するクラブチームの大会の次戦への出場を暫定的に停止にすることを決定しました」と伝えた。これによりプレスティアーニは、25日にRマドリードのホームで行われる第2戦を欠場することになった。

ベンフィカは調査が継続中であるにもかかわらずプレスティアーニに処分が下ったことに憤慨。即座に異議申し立てを行う声明を出したものの、この訴えがRマドリードとの第2戦までに認められる可能性が低いことを併せて伝えていた。

(高橋智行通信員)