想定外だった復帰までの時間 着実に完全復活への階段を上っている。ロッテの河村説人投手が20日、沖縄・糸満で行われている春…
想定外だった復帰までの時間
着実に完全復活への階段を上っている。ロッテの河村説人投手が20日、沖縄・糸満で行われている春季キャンプのブルペンで力強いボールを投げ込んだ。2022年9月に右肘の手術を受けてから約3年。思うように投げられない時間を乗り越え、ここまでは順調に歩みを進めている。
2020年ドラフト4位でロッテに入団。1年目の2021年は20試合に登板し、4勝1敗で防御率3.46を記録。翌2022年はわずか4試合のみの出場で終わり、同年9月に右肘の手術を受けた。2023年はリハビリ期間に1年を費やし、同年オフに球団から戦力外通告を受けたが、その後は育成契約でチームに残った。
実は右肘の痛みはプロ入り直後からあった。「ちょっと痛いな」と感じながらも入団1年目はマウンドに上がり続けた。投げられる日もあったが状態は徐々に悪化。2年目に「これはしんどい」と決断し、手術に踏み切った。
「半年ぐらいで投げられるかなと思ったが、復活まで時間がかかったことが悔しかった」と振り返る。長いリハビリ期間。想定していた復帰時期とのズレが右腕に焦りや苦しみの感情を抱かせた。
それでも努力を積み重ね、2024年7月に再び支配下契約を勝ち取った。翌2025年に1軍で4試合に登板し、2勝1敗、防御率2.57を記録。数字が、完全復活へ向かう現在地を示している。
遠回りを得て、再びスタートラインに立った。今季については「先発として投げたい。投げるからには開幕ローテーションを目指してやっていきたい」と力を込める。悔しさを知る右腕が挑むのは、自らの居場所を見つけることではない。先発として、優勝に貢献することだ。勝負はここから始まる。(岡部直樹 / Naoki Okabe)