■新監督就任のチームが直面する「1週間の重み」【明治安田J2・J3百年構想リーグ 2月21日 14時03分キックオフ …

■新監督就任のチームが直面する「1週間の重み」

【明治安田J2・J3百年構想リーグ 2月21日 14時03分キックオフ 湘南 1ー0 八戸 レモンガススタジアム平塚】

 前の試合を学びとして、一歩ずつ前進していく。

 明治安田J2・J3百年構想リーグが2月21、22日に開催され、J2の湘南ベルマーレはJ2のヴァンラーレ八戸とホームで対戦した。チームはここまで1勝1敗で、開幕節はJ2のブラウブリッツ秋田に1対2で敗れたものの、第2節はJ3の相模原に4対0で勝利した。

 八戸戦はキックオフからペースを握られた。ロングボールをきっかけに敵陣でサッカーをしようとしてくる相手に、押し込まれる時間帯が続いた。

 百年構想リーグは、昨シーズンより開幕が1週間早い。チーム作りにかけられる時間が、そのぶんだけ短くなる。新監督が就任した湘南のようなチームは、その1週間が重い。

 1勝1敗で八戸戦を迎えた長澤徹監督(57歳)は、試合前のフラッシュインタビューで「まだまだ課題は山積みなので、一個ずつ整理している最中です」と話している。これはもう、率直なところだろう。

 開幕戦は4バックでスタートしたが、第2節から3-4-2-1のシステムを採用している。長澤監督はRB大宮を指揮した当時も、3バックと4バックを併用した。軸となるシステムを持ちながら、戦術的柔軟性を高めていくのだろう。

 3-4-2-1で八戸と対峙したこの日は、25分過ぎまでシュートを打つことができなかった。前半はシュート3本に終わり(公式記録では1本)、枠内シュートもなかった。相手には7本のシュートを浴びた。ただ、30分過ぎからは、マイボールとなった瞬間に縦へボールを入れるのか、縦ではなく空いているスペースへ運びながら前進するかの判断が整理されていった。それによって、試合運びも落ち着いていった。

■途中出場の新加入FW山田寛人が決勝点

 後半もシュートは3本に終わった。公式記録上のシュートは4対13と大きな開きがあったが、試合には1対0で勝利している。

 70分の決勝点は、正しい判断と技術が重なったものだった。中盤右サイドで、アルトゥール・シルバ(30歳)が守備ブロックの間へ縦パスを差し込む。ハーフスペースに立つ右SB鈴木雄斗(32歳)がこのパスを受け、ターンしてペナルティエリア内右へラストパスを通す。途中出場のFW山田寛人(25歳)が切り返しで左足へ持ち直し、丁寧なフィニッシュでネットを揺らした。

 新たな得点源の登場は、湘南にとって百年構想リーグのメインテーマである。昨夏に福田翔生(24歳)がデンマーク1部のクラブへ移籍し、昨シーズンチーム最多得点の鈴木章斗(22歳)がオフにサンフレッチェ広島へ移籍したからだ。

 新たなストライカーとして、RB大宮からコロンビア人FWファビアン・ゴンザレス(33歳)を獲得した。八戸戦で決勝弾の山田も、サガン鳥栖からの新加入選手である。

 長澤監督はプロ2年目の渡邊啓吾(23歳)を、2節、3節と1トップで起用している。3節では後半途中から、2シャドーの一角にも置いた。

 長澤監督はRB大宮を指揮した当時、ストライカーの杉本健勇(33歳)を2シャドーに当てはめている。渡邊はポストプレーヤーだが運動量が豊富で、シャドーの適性も見受けられる。山田を頂点に置き、渡邉をシャドーに置く組合せは、今後も試していく価値がありそうだ。

 百年構想リーグの序盤は、どのチームも試合を消化しながらチームを構築している段階だ。様々なトライのなかから、監督たちは最適解を見つけ出していく。

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