箕面自由学園チアリーダー部の35周年公演(主催・株式会社officeヤタガラス)が21日から2日間、東京建物Brill…

 箕面自由学園チアリーダー部の35周年公演(主催・株式会社officeヤタガラス)が21日から2日間、東京建物Brilliaホール箕面(箕面市立文化芸能劇場)で行われた。第1部では「劇団そとばこまち」が創部からの35年の歴史を演じ、安田大サーカスの団長安田も出演。第2部ではチームの愛称「GOLDEN BEARS」のチアリーディングショーが行われ、同校吹奏楽部、トランペット奏者・田尻大喜、ミュージカル女優・黒木愛理、声楽家・樋口亮太も登場して会場を盛り上げた。

 5年に一度行われる周年イベント。劇団とのコラボは初の試みとなった。野田一江監督は「終わったら皆さんに『楽しかったよ』と言ってもらえて、改めてチアリーディングの可能性がまた一個増えたなと経験できてよかったです」と振り返った。

 1991年、クリスマスボウルに出場するアメフト部を応援するために誕生した同部。チア未経験でクラリネット奏者だった野田監督が立ち上げ、今ではジャパンカップの9連覇を含め42度の日本一と高校チアの超名門となった。劇団とともに部員、OGの1期生らも登場して35年の歴史を表現。紆余(うよ)曲折を乗り越えてきたチア部のストーリー、劇団の演技は観客の心を動かし、チアリーディングの可能性を膨らませるチャレンジは大成功となった。

 第2部のショーはGOLDEN BEARSが圧巻のパフィーマンスを披露。高校部員62人、中学部員33人、OG約40人ら多数の選手が参加してダイナミックではつらつとした演技で会場を沸かせた。吹奏楽部の音楽に合わせて踊り、21日の回では当日入場者の曲リクエスト投票で決まったM!LKの「好きすぎて滅!」での“即興ショー”でも魅せた。

 3年生部員にとっては最後のステージとなった。大阪・関西万博でイベントに13度出演し、アメリカ・カリフォルニア州で行われる新年祝賀行事「ローズパレード」にも出場。関西選手権、ジャパンカップ、全日本高等学校選手権で優勝を遂げ、ビッグイベントを盛り上げながら競技でもこれ以上ない結果を残した。周年イベントのテーマは“愛返し”。野田監督は「今回もたくさんの方に応援に来ていただいて、ローズパレードではアメリカの人にも支えてもらってというのを体験した。華やかな世代。いい演技でいい結果を残して何かを返したかった」と“万博世代”の活躍を喜んだ。

 年明けから全日本高等学校選手権、ローズパレードをこなし、準備期間が1カ月もない中で周年イベントも完遂。3年生は最後の大仕事をやってのけ、有終の美を飾った。2025年度の主将を務めたミドル(ピラミッド中段のポジション)の石本遥さんは「時間が短くて演技の内容も難しいので間に合うのかなとは思っていました。無事に見せられるところまで持ってくることができてよかった」と安堵(あんど)。演技の構成を考えた同じくミドルの山崎心晴(こはる)さんは「時間がない中で大変だったんですけど皆さんに楽しんでいただけるのが一番!」と笑顔で振り返った。

 GOLDEN BEARSの軌跡は止まらない。「(高校3年間で)信頼する力をめっちゃ学びました」(石本主将)。「感謝の気持ちを持つこと、言葉にしたり演技で返したり。受け継がれてきたものを次につなげていきたい」(山崎さん)。歴代の部員が築いてきた35年分の伝統は次の世代、また次の世代へと継承されていく-。