<WBC壮行試合:ソフトバンク4-0日本>◇23日◇サンマリン宮崎WBC連覇を目指す侍ジャパンが23日、「ラグザス 侍ジ…
<WBC壮行試合:ソフトバンク4-0日本>◇23日◇サンマリン宮崎
WBC連覇を目指す侍ジャパンが23日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2026」の壮行試合ソフトバンク戦(サンマリンスタジアム宮崎)の第2戦を戦い、阪神佐藤輝明内野手(26)がチーム初のピッチクロック違反を取られた。2試合連続4番を任された初回の第1打席の初球にタイムオーバー。リズムを崩したのか、3安打5打点を挙げた前日22日から一転、無安打に終わった。WBC本番ではなく、この時期に出てよかった新ルールへの対応課題。しっかり対策を練り、打棒爆発につなげる。
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佐藤輝もスタンドのファンも、一瞬あっけにとられた。2試合連続4番を任され、初回2死一、二塁で迎えた第1打席の初球。普段通りに素振りを2回して打席に入ると、MLBから派遣されたラックリー球審が止めた。「ちょっとゆっくりし過ぎましたね、はい」。26年の侍ジャパン1号のピッチクロック違反。球審は腕時計を指さす動作を示し、ペナルティーの1ストライクが課せられた。結局この打席はスチュワートの前に、カウント2-2から空振り三振に倒れた。
ピッチクロックの制限時間は、投手は走者なしで15秒、走者ありで18秒。打者は残り8秒までに打席に入って打つ準備ができていなければいけない。前日22日は問題なく4打席をこなしたが、井端弘和監督(50)が舞台裏を明かした。
「昨日ので『1回タイミングつかんだ』って言って、(今日は時計を)『見ないで行ってみます』と。あまり気にしないで行ってみたらやっぱり(違反を)取られた(笑い)。試しにいつも通りで行って、過ぎてたっていうことだと思う」
打者が見るカウントダウン時計は、バックスリーン横の左右2カ所に設置されていた。その後の2打席は違反なく完了したが、6回の第3打席では、2回行う素振りを1回に減らした。「時間(制限)があるんでね。気にしたりして」(佐藤輝)。初体験を教訓に、試行錯誤する姿があった。
この日のソフトバンクは1軍レベルの投手が軒並み快投。佐藤輝はピッチクロックへの対応の影響もあったのか、適時打3本で5打点を挙げた前日22日から一転、無安打2三振に終わった。「しっかり調整して、次に向かえれば」。たかが数秒、されど数秒。ルーティンの変更を余儀なくされて変わる繊細な感覚調整は、簡単ではないかもしれない。だがWBC本番ではなく、この時期の壮行試合で確認できたことは収穫だろう。井端監督も「まだ打席はかなりあると思うのでそのへんは大丈夫かなと」と心配する様子はなかった。
近日中にいよいよメジャー組が合流し、名古屋と大阪で4試合を戦う。「しっかり対応して、やらなきゃいけないので。はい、頑張ります!」。入念に対策を練り、本番は思う存分に快音を奏でる。【磯綾乃】
◆ピッチクロックとピッチコム ピッチクロックの制限時間はMLBと同様で投手は走者なしで15秒、走者ありで18秒。打者は残り8秒までに打席に入って打つ準備ができていなければいけない。投手が違反した場合はボール、打者が違反した場合はストライクがコールされる。ピッチコムは投手と捕手の間でサインを伝達するために使う電子機器で、今大会から使用が許可された。