NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第9節(交流戦…
NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2026年2月21日(土)13:00 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 (東京都)
リコーブラックラムズ東京 41-19 浦安D-Rocks
世界レベルのウイングに挑み続けた覚悟。黒子の働きが連勝を呼ぶ
リコーブラックラムズ東京の西川大輔選手(写真中央)
開始8分、小気味よくパスをつないでラインブレイクしたリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)は、サイドライン際を駆け抜けた西川大輔のトライで早々に先制。味方からのパスを受け、トライゾーンへと勢いよく猛進し、快勝の口火を切った。5試合連続でスタメンに名を連ね、好調を維持する28歳は前節に続くトライを「ウイングとしては気持ち的にも1試合で1本はトライを取りたいものなので。そこは良かったと思っています」と振り返る。
先制トライ、そして浦安D-Rocksのイズラエル・フォラウ選手とのマッチアップでも貢献
そして、以降は序盤から対峙したイズラエル・フォラウと空中戦で何度もバトル。浦安D-Rocks(以下、浦安DR)は190cmを超える長身の実力者にハイボールを入れてきた中で、勇敢にボールを奪いに行く。試合前の練習から対策をしていたという西川は「取れるか取れないかも僕のチャレンジ」と語り、実績十分な世界レベルのウイングと対戦を楽しみながら挑戦を続けた。
それは結果にも結び付く。2点ビハインドで試合を折り返すも、後半5分にアイザック・ルーカスのトライで逆転。その4分後には、高いボールを蹴り込み、フォラウへとつなげようとする浦安DRに対し、西川はしっかりとマークしてキャッチを許さず。こぼれたボールをルーカスが拾ってターンオーバーすると、最後はメイン平が見事なトライを決めて点差を広げていく。
「メンバーセレクトの段階から、僕に求められているのはハイボールの対応でした。そのキャッチの部分というのはヘッドコーチからも声を掛けられていたので、80分間プレッシャーを掛け続けようと。その結果、ヘッドコーチからも『よくやった』と言われたので良かったです」
この日が復帰戦となり、2トライで勝利の立役者となったメイン平や見事なバースデートライを披露するなどプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選ばれた大西将史など、複数の選手が輝きを放ったBR東京。その中で得点を決めながら、相手の狙いをつぶす黒子の役割をしっかりと果たした西川の働きは見逃せない。連勝をつかんだチームで十分な貢献度を見せた。
(藤井圭)
リコーブラックラムズ東京

リコーブラックラムズ東京のタンバイ・マットソン ヘッドコーチ(左)、TJ・ペレナラ キャプテン
リコーブラックラムズ東京
タンバイ・マットソン ヘッドコーチ
「試合内容には非常に満足しています。初出場できた選手もおり、それも良かったです。ビハインドで迎えたハーフタイムでは、プランをあらためて明確にし、これまでどおり良い後半を見せることに集中しました。(現在の順位で)トップ6に残り、ボーナスポイントも獲得できたことは非常に重要な結果です。来週は連覇中の東芝ブレイブルーパス東京と対戦しますが、ここまで非常に良い期間を過ごせていると感じています。あらためて言いますが、とてもハッピーです」
──今季の好調の要因としてペナルティの少なさが挙げられますが、新たな取り組みの成果でしょうか。
「選手たちが規律を意識してプレーしてくれています。特にフォワードが非常に良いパフォーマンスを続けており、それがペナルティの減少につながっています。ブレイクダウンへのフォーカスに加え、レフリーにとって分かりやすいプレーを心がけることも意識しています。ただし課題もあり、ペナルティ自体は少ないものの、イエローカードの数は多いので、今後はそこを改善していきたいと考えています」
リコーブラックラムズ東京
TJ・ペレナラ キャプテン
「(浦安D-Rocksは)非常にプレッシャーを掛けてくる、すごくいいチームでした。彼らもこのゲームをトップ6入りに向けて重要な試合と捉えていたと思います。そのような相手に対して良いパフォーマンスを発揮できたことを誇りに思います。戦術面の準備やハーフタイムでの修正も良かったですし、何より、良いパフォーマンスを継続して発揮できていることを誇りに思っています。優勝するためにはそれが不可欠であり、小さなことを徹底し続ける姿勢が大切です」
──相手のボックスキックに対して戻ってキャッチする場面が多いですが、どのような意識でしょうか。
「それはチームの戦略の一つです。効果的な方法であり、相手によって行くときがあります。ラインアウトなどでそういうポジションを取りやすく、練習でも取り組んでいるため自信をもってプレーできています」
浦安D-Rocks

浦安D-Rocksのグラハム・ラウンツリー ヘッドコーチ(左)、藤村琉士キャプテン
浦安D-Rocks
グラハム・ラウンツリー ヘッドコーチ
「リコーブラックラムズ東京のみなさん、おめでとうございます。彼らは非常に良いパフォーマンスでした。われわれとしては残念な結果ですが、前半を僅差で終えられたのは、自分たちのプランを忠実に遂行できたからだと思います。後半はチャンスを生かせず、重要な局面でのミスもあり、流れを引き寄せることができませんでした。特にアンストラクチャーな場面での対応が課題として残りました」
──前半戦を終えて、最も成長を感じる点はどこですか。
「一番成長したと感じたのは私自身が8月半ばにチームに合流し、新しいゲームモデルを導入した中で選手たちが素晴らしい適応を見せてくれたことです。今後の課題は、何か革新的なことに取り組むというよりも、プレッシャーの掛かる状況でも高い精度でそのゲームモデルを遂行することです」
浦安D-Rocks
藤村琉士キャプテン
「前半は取り切るべき場面などをしっかりと遂行できて、良い形でハーフタイムを迎えることができました。しかし後半はボールロストなどのミスが増えて、そこから流れを失ってしまったと思います」
──後半戦で巻き返すためには、どのような日々が必要でしょうか。
「敗戦を理由に何かを大きく変えるのではなく、これまで取り組んできたことを継続し、自分たちを信じることが最も重要だと思います。試合の中でもゲームモデルを体現できている時間帯はありますので、それをやり続けることが大切です」