【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆血統で振り返るフェブラリーS【Pick Up】コスタノヴ…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆血統で振り返るフェブラリーS

【Pick Up】コスタノヴァ:1着

 近年のフェブラリーSは、芝が本職でダートもこなす種牡馬が強い、という傾向があります。今年は1着コスタノヴァ(父ロードカナロア)、2着ウィルソンテソーロ(父キタサンブラック)、3着ダブルハートボンド(父キズナ)という結果でした。ちなみに昨年は、1着コスタノヴァ(父ロードカナロア)、2着サンライズジパング(父キズナ)、一昨年は、1着ペプチドナイル(父キングカメハメハ)、2着ガイアフォース(父キタサンブラック)でした。パワーもスピードも求められる条件では、芝で走れるスピードは必須ということでしょう。

 フォーエバーヤングがリアルスティールを、ウシュバテソーロとマルシュロレーヌがオルフェーヴルを父に持つように、国際的なダートのビッグレースでも芝向きの血はモノを言います。

 コスタノヴァの父ロードカナロアは、2025年の全日本ダート種牡馬ランキング(中央ダート+地方)で第5位。ダートが本職の種牡馬に混じって上位にランクインしています。

「ロードカナロア×ハーツクライ」の組み合わせは、コスタノヴァの他に、ケイデンスコール(マイラーズS、京都金杯、新潟2歳S)、トロワゼトワル(京成杯AH2回)、ヴァルディゼール(シンザン記念)、ロードデルレイ(日経新春杯)、タガロア(豪G1ブルーダイヤモンドS)などが出ています。ロードカナロアのスピードと、ハーツクライのスタミナがうまくマッチするのでしょう。

 2代母トロピカルブラッサムは、ダート向きのサンダーガルチの娘。その影響で、母カラフルブラッサムの半兄ピイラニハイウェイは、ダートの浦和記念と佐賀記念を勝ちました。ダート向きの資質はこのあたりにも由来します。

◆血統で振り返る阪急杯

【Pick Up】ソンシ:1着

 父ナイトオブサンダーは名種牡馬ドバウィの最良の後継種牡馬。現役時代に英2000ギニーとロッキンジSという2つの芝マイルG1を勝ち、スピード型の種牡馬としてコンスタントに活躍馬を出しています。2025年に英愛リーディングサイアーの座につきました。

 オンブズマン(プリンスオブウェールズS、英インターナショナルS)、デザートフラワー(英1000ギニー)、ゲワン(デューハーストS)が英G1を制覇し、チョイシア(ジェニーワイリーS)、ダイナミックプライシング(ジャストアゲームS)がアメリカでG1を勝っています。

 ソンシの母アフダードは2頭の重賞勝ち馬を兄弟に持つ良血。ソンシ自身は、ダンシングブレーヴのクロスとグリーンデザートを併せ持つドバウィ系競走馬なので、ノータブルスピーチ(英2000ギニー、サセックスS、BCマイル、ウッドバインマイル)と配合構成が似ています。また、母の父がネイエフで、グリーンデザートとホープを併せ持つので、G1を5勝したパレスピアにも似ています。

 血統水準がハイレベルで、なおかつ話題のナイトオブサンダー産駒。さらにタイトルを積み上げて種牡馬入りしてほしい馬です。