西武1軍の南郷キャンプが23日、全日程を終了した。3連休の最終日、宮崎・日南市の南郷スタジアムには2600人のファンが集…

西武1軍の南郷キャンプが23日、全日程を終了した。

3連休の最終日、宮崎・日南市の南郷スタジアムには2600人のファンが集まった。最後はスタンドへのサインボールの投げ入れが行われた。

下から笑顔で優しくトスした西口文也監督(53)は「遠いところにありますけど、足を運んで見に来てくれたファンの方には感謝の気持ちでいっぱいです」とあらためて口にした。

南郷は宮崎空港から車で1時間少々。鉄道の本数も少ない港町だ。他球団のキャンプ地と比べると来場人数が少なくなるものの、首都圏からも熱心なファンたちがやって来た。

昨秋キャンプも今春キャンプも、西口監督はキャンプ地への来訪をファンや報道陣に明確に呼びかけるようになった。

「やっぱりファンの皆さんに見られていたりするのと見られていないのでは、選手の意識というか気持ち的にも多少なりとも違ってくると思うし。バッティング練習でホームラン打っただけで拍手してもらえたり、シートノック終わったら拍手してもらえるし」

西口監督が言うようなシーンが毎日、南郷スタジアムにはあった。

朝から夕方まで動いて疲れ果てても、それを見せずに帰り際にぎりぎりまでサインに応じる選手たち。目当ての選手との接点に涙するファンも。温かいシーンがいくつもあった。

一方、ごく一部の来場者が選手に敬意なき声掛けでサインを求める場面もあった。大人だけでなく、極めて残念ながら少年ファンからも。

キャンプ地で選手から得たサインを即座に転売サイトに載せる人物がいるのも現実で、当然、球団関係者も把握する。

全てがきれいに収まることは難しい。それでも選手たちは春季キャンプの日々に全力で向き合う。気温1度の北風で始まった日々は、21度の日差しの下で3週間のフィナーレを迎えた。【金子真仁】