氷上で笑顔を絶やさなかったリウ(C)Getty Images 世界的なフィーバーを巻き起こした“ヒロイン”もまたいわれな…

氷上で笑顔を絶やさなかったリウ(C)Getty Images

 世界的なフィーバーを巻き起こした“ヒロイン”もまたいわれなき批判を受けているようだ。現地時間2月22日、韓国メディア『OSEN』は、ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート女子シングルスで金メダリストとなったアリサ・リウが誹謗中傷被害に遭っていると伝えた。

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 弱冠二十歳のヒロインは、今や時の人になったと言っても過言ではない。「別にメダルはいらない」と独特の価値観を持って挑んでいた彼女は、自由で、美しく、安定感抜群の演技で観る者を魅了。シングルスでは2位の坂本花織に1.89差をつけて世界の頂に立った。

 しかし、その圧倒的な存在感ゆえに“攻撃”の的ともなる。『OSEN』によれば、リウの父であるアーサー氏が1989年に中国当局が民主化運動を武力弾圧した天安門事件に関係を持ち、亡命していた経歴があるため、一部の中国ファンから「裏切り者の家族」と糾弾。罵詈雑言を浴びせられているという。

 同メディアが伝えた批判内容は、さまざまだ。「4回転をはじめとする高難度のジャンプを避け、3回転中心の安全な構成しか選ばない。本質的な美学とは程遠い」というパフォーマンスを糾弾した投稿が飛び交った一方で、より悪質なコメントも散見。「彼女の体脂肪率は18~22%。これはパワーの美学などではない。脂肪が過剰なだけ」や「アメリカ代表を選択したアイデンティティそのものが戦略的計算だ」と競技とはかけ離れた投稿すらもある。脂肪率に関しては当然ながら事実無根だ。

 世界女王に対する常軌を逸した批判を伝えた『OSEN』は、「競技は無関係な要素まで持ち出されている主張は、もはや客観的な技術的分析などではない」と断言。そして「国際舞台で注目を集めたアスリートに対する感情的な反発であり、彼らの劣等感の投影と言える」と皮肉っている。

 現地時間2月22日に閉会式が行われ、無事に幕を閉じたミラノ・コルティナ冬季五輪。世界を熱狂させたエキサイティングな日々の中で、多くのアスリートたちが誹謗中傷被害に遭っていたのも事実だ。日本の選手団も「6万件以上の投稿があった(JOCの発表より)」と明らかになっている。

 SNS隆盛時代において、明確な対策はないが、選手たちが心身ともにクリーンな状況で挑めるように改善対策が進むことを願うばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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