日本ハムの先発ローテーション争いが激しさを増している。3月27日のソフトバンクとの今季開幕投手には伊藤大海投手(28)…

 日本ハムの先発ローテーション争いが激しさを増している。3月27日のソフトバンクとの今季開幕投手には伊藤大海投手(28)が決まるなど、先発ローテに必要な「6枠」のうち「4枠」が内定している。残る「2枠」をめざし、ベテラン、中堅、若手投手たちがしのぎを削る。

 昨年11月、ファン感謝イベントで新庄剛志監督が3月のソフトバンクとの開幕3連戦の先発を突如発表した。

 「勝負をかけたいので、(伊藤投手に)勢いをつけてもらいたい」

 開幕投手のエース伊藤のほか、2戦目には北山亘基投手(26)、3戦目は達孝太投手(21)の起用も明らかにした。

 1月には、6年ぶりに日本ハムに復帰した有原航平投手(33)を、3月31日のロッテとの本拠開幕戦の先発に起用すると明言。早々と「4枠」が決まった。

 この状況に危機感を募らせるのが、12年目のベテラン山崎福也投手(33)だ。通算56勝左腕も昨季は7勝(5敗)止まり。2軍での再調整を余儀なくされるなど、3年連続の2桁勝利に届かなかった。

 春季キャンプでは、臨時コーチに招かれた、元中日で通算219勝左腕の山本昌さんに変化球のスクリューを教わるなど、巻き返しに躍起だ。先発ローテ「4枠」は全員が右投げ。左腕の山崎投手にチャンスが残る。「エスコンでのロッテ戦は投げたいすね。頑張りたい」と意気込む。

 左腕の先発候補はさらに2人いる。

 11年目の加藤貴之投手(33)は「4人が決まってしまっている。いい投手が多いので、結果を残さないと」。昨季はチーム2位タイの9勝を挙げたが、後半は調子を落とした。キャンプではフォークボールとカットボールを磨くことに力を注ぐ。生命線の制球力と緩急で先発ローテ入りを狙う。

 3年目の細野晴希投手(23)は昨季、プロ初勝利を含む3勝を挙げた。キャンプでは左腕を少し下げる投球フォーム改造に取り組む。「球速や変化球の軌道はあまり変わらないけど、投げやすい感じ。肩やひじへの負担も少ない」と話す。

 ほかにも、昨季の開幕投手だった金村尚真投手(25)や台湾出身の古林睿煬(グーリンルェヤン)投手(25)、ドミニカ共和国出身の新外国人、サウリン・ラオ投手(26)らが先発ローテ入りを狙う。

 新庄監督は「候補は12人かな。これから中継ぎに回ってもらう人も出てくると思う」。10年ぶりのリーグ制覇へ向け、先発陣の競争は続く。(鷹見正之)