今週で東西6人の調教師が定年を迎える。ここでは美浦の4人の活躍を簡単に振り返りたい。 まずは現役最多となる1121勝…

 今週で東西6人の調教師が定年を迎える。ここでは美浦の4人の活躍を簡単に振り返りたい。

 まずは現役最多となる1121勝を挙げている国枝栄調教師だ。アパパネとアーモンドアイの2頭の三冠牝馬を手掛けるなど、GI・22勝を含むJRA重賞70勝。また、今ではトレンドとなっている栗東留学のパイオニアとなるなど、創意工夫の人でもあった。そして門下生からは奥村武調教師、宮田敬介調教師などのトレーナーを輩出。馬も人も育て、競馬界に革命ももたらした名伯楽だった。

 根本康広調教師は騎手と調教師の両方で、印象的な活躍を見せた。ジョッキーとしては85年の天皇賞(秋)でギャロップダイナを駆ってシンボリルドルフを撃破。87年には日本ダービーをメリーナイスで制した。また、トレーナーとしては丸山元気騎手、藤田菜七子元騎手、野中悠太郎騎手、長浜鴻緒騎手などを育て上げた。

 土田稔調教師は90年代後半にタイキシャーロックでダート路線を盛り上げた。また、近年ではハイランドピークの活躍が印象に残っている。残りの2人は根本調教師と同じく、ジョッキーからトレーナーへの転身組だ。小西一男調教師は90年代に「芦毛の怪物」スピードワールドで全国区となり、定年が近づいてからはケンシンコウやペイシャエスでダート重賞を制した。また、田辺裕信騎手の師匠としても知られる。そして最後は南田美知雄調教師。ジョッキー時代にはホクトヘリオスの初期の主戦を務め、調教師としては3頭のJRA重賞勝ち馬を育てた。

 確かな足跡を残した5人のトレーナー。その最後の戦いにエールを送りたい。