侍Jを悩ます“中堅問題”…新井氏が解説 本職優先か打力優先か――。野球日本代表「侍ジャパン」で悩ましいのが、外野の起用法…
侍Jを悩ます“中堅問題”…新井氏が解説
本職優先か打力優先か――。野球日本代表「侍ジャパン」で悩ましいのが、外野の起用法だ。中堅の本職と呼べるのは、周東佑京外野手(ソフトバンク)のみ。鈴木誠也外野手(カブス)がメジャーリーグのオープン戦で中堅を守るなど、さまざまなプランを思案していることがうかがえる。
22日に行われたソフトバンクとの練習試合は13-3で大勝。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け最高のスタートを切った。中でも光ったのは阪神勢。佐藤輝明内野手が3安打5打点、森下翔太外野手が本塁打含む2安打4打点と気を吐いた。
NPB組だけで臨んだ22日のソフトバンク戦。打者の活躍が光ったが、「それでも、まずは海外で実績を残しているメジャー組が外野の中心になるのではないかなと思います」。そう語るのは、現役時代にNPB通算2038安打を放ち、現在はMLB中継の解説などで活躍する野球評論家・新井宏昌氏だった。
「森下選手や周東選手は今日は素晴らしい活躍でしたけど、上位に上がるにつれ、対戦投手に違いが出てきます。MLB投手の対戦経験や実績がある選手が優先されるのかな、と。ましてや、周東選手の場合にはスタメンよりも大事な場面で途中で行くような選手。過去の大会も周東選手が後から出てくるのは嫌でしたよね」
打力を優先…背景に日本野球の変化「パワーでも引けを取らない」
新井氏の見立ては中堅・鈴木。20日(日本時間21日)のオープン戦では中堅を守っていた。「自分も外野手として全ポジションを守った経験がありますが、中堅はライナーの見え方が難しい。それ以外は打球の角度とか見え方に違いがあれど、戸惑うことはそこまでない」と問題視していない。
また、“打力”を優先する理由として、日本野球の変化についても言及した。日本人ではドジャース・大谷翔平投手が2度の本塁打王を獲得した以外にも鈴木が昨季は右打者初の30本塁打をマーク。さらに、今季からメジャーリーグに挑戦する村上宗隆内野手(ホワイトソックス)、岡本和真内野手(ブルージェイズ)も2023年の決勝の米国戦で本塁打を放っている。
「以前の日本代表は“守り勝つ野球”でしたが、今は大谷選手や村上選手、岡本選手のようにホームランで試合を決められる選手が増えました。今のチーム作りは、パワーでも引けを取らない非常に強力なものになっています」
ましてや、今大会は米国代表にタリク・スクーバル投手(タイガース)、ポール・スキーンズ投手(パイレーツ)の両リーグサイ・ヤング賞投手が参加するなど、好投手が揃っている。「レベルが上がると打線をつなげて1点1点積み重ねて返していくのは難しい。今の日本代表は本塁打を打てる選手を並べることができる」。各国が最強軍団を揃えている中、日本代表も“力”で勝負するしかない。(Full-Count編集部)