「オープン戦、ヤクルト1-12阪神」(22日、ANA BALL PARK浦添) オープン戦の阪神20安打は実に8年ぶり…

 「オープン戦、ヤクルト1-12阪神」(22日、ANA BALL PARK浦添)

 オープン戦の阪神20安打は実に8年ぶりだ。相手のミスを突き犠打、盗塁を絡めた12得点で“初勝利”。大勝に藤川監督は「黙って積む。それだけですね」と、浮かれることなく襟を正した。リーグ連覇へと向かう鍛錬の春。結果に一喜一憂はないが近本光司外野手、中野拓夢内野手の1、2番は確かな起因となった。

 “チカナカ”を象徴したのは2点リードの五回だ。オープン戦初出場の2人。まずは先頭の近本が投手の右をゴロで抜いた。二塁・赤羽がなんとか追いついたが、俊足を飛ばして2本目の内野安打。試合後は「らしい?何がらしいんですか!!」と突っ込んだが、充実の日々が表情に浮かんだ。

 続く中野の打席、近本はスタートを切る動作で揺さぶる。中野は1-1から左前打を放ちこの回一挙3得点を2人でお膳立てした。打線に流れを呼ぶ攻撃。収穫を導いた裏に1打席目の反省があった。近本が遊撃内野安打でチャンスメーク。続いて打席に立った中野は「課題」とする無死一塁で空振り三振に倒れた。

 「考え方の問題ですよね。走者一塁だから絶対に引っ張らないといけないというわけではない。3打席目のような打球方向でもいいと思う。そこの打席をもっとよくしていけたら。修正しながら打席を送れたので、良かったかなと思います」

 ここまで派手さはないが、黙って積むを実戦する2月。近本は言う。「良かった点、悪かった点も見えてきた。あと1カ月。実戦と練習を繰り返しながら少しずつ、少しずつ良くなっていければいい」。他球団007の前で2人が記録した2本の安打。今季もチカナカ健在-を示すには、十分過ぎる内容の初戦だった。