<WBC壮行試合:日本13-3ソフトバンク>◇22日◇サンマリン宮崎WBC連覇へのチャンスメークは任せろ。侍ジャパンの2…
<WBC壮行試合:日本13-3ソフトバンク>◇22日◇サンマリン宮崎
WBC連覇へのチャンスメークは任せろ。侍ジャパンの26年初陣となった21日の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026」ソフトバンク戦(サンマリンスタジアム宮崎)で、1番に入った近藤健介外野手(32)が3打数2安打で起用に応えた。初回の中前安打が16安打13得点の口火となり、13-3(7回降雨コールド)の大勝に導いた。本大会での打順形成はメジャー組がそろってからになるが、球界随一のヒットマンが1番の有効性を存分に発揮した。
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1番近藤が侍打線に火をつけた。1点を追う初回、ソフトバンク期待の高卒3年目左腕、前田悠が3球続けてきた直球を、鮮やかに中前へはじき返した。出ばなをくじいてリズムを崩し、この回5安打4得点で逆転。2回も1死走者なしの第2打席で再び前田悠から右前安打。4番佐藤の2点適時二塁打につなげた。
「かえす打者は、今日みたいにいっぱいいるんで、何とか塁に出てというところになる。そこはよかった」と胸を張った。23年のソフトバンク移籍後、1番は3シーズン1度もない。公式戦では日本ハム時代に通算18試合あるが、22年7月13日楽天戦(静岡)以来の打順だった。
井端監督は「出塁率がものすごく高い選手で、群を抜いている。パーンってヒットを打てばああやって自然とつながる」と高評価。「(打順は)みんなが来てからイメージを沸かしてと思っているけど、自然と近藤選手が上位になっていってもいい」と侍打線の輪郭が浮かんできた。ドジャースで1番を打つ大谷が何番を打つのか。鈴木、岡本、村上、吉田のメジャー組がそろっての調整を見てからになりそうだが、最高出塁率を4度獲得した近藤は、大谷の前に置くオーダーがベストか。少なくとも、上位打線は確定と言えそうだ。
近藤自身、井端監督からまだ打順の話は言われていないという。それでも4年ぶりの1番にも「別に違和感なくできた」とさらり。1月のトークショーで1番の可能性を聞かれた時には「大谷の後は絶対に打ちたくない。(1番は)個人的におもしろい。自分の役割が明確に分かりやすい打順」と意欲的に話していた。
速い球に対応するため、バットを高く構える新打法も順調にきている。「初戦なのでこれからになってくるとは思うけど今日はよかった」。この日は2番に周東が入った。1回は近藤が安打で周東が四球。2回は連打を決め、ともにホームまでかえってきた。愛弟子コンビに引っかき回されたソフトバンク小久保監督は「味方でよかったなと。あの1、2番は。つくづくそう思います」とうなった。今はWBC連覇のためだけに集中する。近藤は「何番を打っても(出塁することは)変わらない」と泰然。井端ジャパンに1番近藤の強力オプションが加わった。【石橋隆雄】