金メダルが確実視されながら「世紀の失速」でフリー15位、総合8位に沈んだイリア・マリニン(21=米国)が、口を開いた。悪…

金メダルが確実視されながら「世紀の失速」でフリー15位、総合8位に沈んだイリア・マリニン(21=米国)が、口を開いた。

悪夢から9日後の初取材対応。エキシビションで感極まった表情を見せた後「予想はできなかったけど多くを学んだ。ストレス、重圧、雑音、報道、疑念…もはやアスリートが経験すべきことではないほど圧倒的だったけれど、トップ選手に批判は付き物。乗り越えなければいけない。だから五輪に感謝している。ここが最後ではない」と前を向いた。

16日に更新のSNSでは「ネット上の憎悪が精神をむしばみ」と誹謗(ひぼう)中傷の深刻さもうかがわせたが、穏やかに対応。世界唯一のクワッドアクセル(4回転半)を含む、全6種のジャンプを操る「4回転の神」も「超人的な能力を持っているように思われるけど、結局、内面では皆さんと同じ人間」と強調。メンタルヘルス(心の健康)にも質問は及び「周囲で誰が信頼できるかを見極めること」と笑顔も見せた。

フリーで81・91点、合計で69・32点も自己ベストに及ばなかった悲劇は大会の象徴的シーンに。21歳で経験した惨敗を教訓に4年後こそ神になる。【木下淳】