<オープン戦:エンゼルス2-15ドジャース>◇21日(日本時間22日)◇アリゾナ州テンピ【テンピ(米アリゾナ州)21日(…
<オープン戦:エンゼルス2-15ドジャース>◇21日(日本時間22日)◇アリゾナ州テンピ
【テンピ(米アリゾナ州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】WBC2連覇を目指す侍ジャパンのドジャース山本由伸投手(27)が、格の違いを見せつけた。
オープン戦初戦となったエンゼルス戦に先発。30球を投げ、1回2/3、3安打2失点(自責点1)、最速94・9マイル(約153キロ)をマークした。相手の先発ソリアーノが大乱調の中、山本は超速でエ軍打線を料理。3月のWBC1次ラウンドでは6日の台湾戦で開幕投手を任される見込みのエース右腕が、万全の状態を示した。
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日本のエース山本由伸は別格だった。1回裏、拍手を浴びながら小走りでマウンドに上がった。急いで投球練習を行い、上位打線を約3分50秒の“超速クッキング”。「投げて(感覚が)戻ってくるものもあるかなと思いながらマウンドに上がったんですけど、しっかり集中して初回入れました」と、狙い通りに3者凡退に仕留めた。抜群の制球力は健在。立ち上がりで、絶好のスタートを切った。
光ったのは第1球だった。右の好打者・1番ネトに対し、内角をえぐるツーシームでファウルとした。昨年8月11日の対戦では1球目の外角直球を狙い打ちされ、右越えに運ばれた。同じ失敗はしない。積極的なネトの特徴を踏まえ、逆サイドへ精密にコントロールした。直前の1回表には、昨季10勝を挙げたエ軍の先発ソリアーノが乱れ、約20分待機。リズムが崩れやすい条件下でも集中力を切らさず、1球目を投げきったことの意味は大きかった。
オープン戦の段階とはいえ、過去の課題を確実に克服し、改善を形にできるのが山本の強みでもある。2イニング目も同様に待機時間が長く、不運な失策が絡んで失点したものの、「ちょっと間が空いて、あんまりうまく入れなかったですけど、セットポジションもたくさん投げられましたし、より細かいところをしっかり調整して、また次に臨みたい」と前を向いた。2回9失点のエ軍とは対照的に、自責点1。味方のミスを引きずることなく、格の違いを見せつけた。
今後は27日のジャイアンツ戦に登板後、帰国する予定。「技術面とか、詰めるところをしっかり詰めて、チームもすごい順調に仕上がってると思うので、途中からっていうことで、よりいい状態で入りたい」と万全の準備を整え、侍ジャパンに合流する。故障者の影響で投手陣のメンバーが入れ替わる状況にも「試合も控えると、けがにつながる要素があるのかなと。気持ちは1つ、頑張りたいと思います」と冷静に語った。
WBCでは3月6日、1次ラウンドの台湾戦で開幕投手を任される見込み。「1人1人が活躍しないと勝てないと思うので、その1人として、責任を持ってプレーしたい」と胸を張った。2大会連続の世界一へ、流れを左右する初戦の立ち上がり。そのマウンドに、頼もしい侍がいる。