<オープン戦:日本ハム1-7広島>◇22日◇名護鉄腕がレジェンド左腕の教えを糧に好発進した。日本ハムの最年長、40歳の宮…
<オープン戦:日本ハム1-7広島>◇22日◇名護
鉄腕がレジェンド左腕の教えを糧に好発進した。
日本ハムの最年長、40歳の宮西尚生投手が22日、広島との今季初のオープン戦(名護)で今季実戦初登板し、1回完全投球を披露した。12日に臨時コーチとして招かれた山本昌氏(60)から学んだ、変化球でのカウントの取り方や、同氏との話の中でたどり着いた、通常とは異なる握りでの変則チェンジアップもテスト。19年目にして、なお新しい投球術を追い求めていく。
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50歳まで一線で戦い続けた匠(たくみ)の言葉が40歳の鉄腕に輝きを加えた。7回に5番手で登板した宮西は、いきなり3ボールと制球に苦しんだが、内角低めのスライダーでカウントを取り、最後は中飛。2死から広島ドラ1平川には「昌さんの(スクリューの)握りとの複合形」という変則チェンジアップで空振り三振を奪い「何より、やりたいことを、3つのアウトでできたことが、すごく良かった」と、手応えを口にした。
12日に山本氏の指導を受け、気づきがあった。1球でゲームの流れを変えてしまう救援投手として、ストライクゾーンに入れる変化球には抵抗があったという。だがカウントを取る変化球の大切さを同氏に諭され、その際は「全般的に肘を意識して上げろ」と伝えられた。最初の3ボールに宮西は「めっちゃ焦った」。そこで思い切ってゾーンに変化球を放り込んだことが新境地で「やってできたのは自信になる。いい助言をいただいた」と感謝した。
変則チェンジアップは、山本昌氏の宝刀スクリューの握りを聞く中で、たどりついた。「昌さんのスクリューはマスターできないので、自分なりに教えていただいたことをうまいこと(吸収して)使えた」。ストレート、スライダーと同じ軌道から、シュート側に落ちていくのが理想で「今までにない軌道で、しっかり奥行きがある」新球の効果を、確かめた。
19年目の左腕は「毎年ニュー宮西。常に進化」。出足は上々。ベテランが徐々にギアを上げ、10年ぶりのリーグ優勝を、引き寄せる。【永野高輔】