PL学園(大阪)を春夏合計6度の優勝に導き、甲子園通算58勝を納めた名将、中村順司さん(79)が22日、第98回選抜高校…

PL学園(大阪)を春夏合計6度の優勝に導き、甲子園通算58勝を納めた名将、中村順司さん(79)が22日、第98回選抜高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)に出場する佐野日大(栃木)のグラウンドを訪れ熱血指導した。

朝9時、ミーティングから始まった。甲子園球場の太陽の位置、角度、風の向き。甲子園で戦う上での心構えに選手37人が熱心に耳を傾けた。グラウンドでも積極的に指導した。「バッティングで人さし指を立てるプロ選手がいる。力があるからいいけど、高校生は人さし指の力も使って打たないとダメだよ。人さし指は『お母さん指』。お母さんを粗末にしてはダメだよ」。キャッチボールから始まり、シートノック、バッティングと、物事に例えながらわかりやすく説明。指導は夕方5時まで続いた。

同校への指導は24年春、孫である盛汰主将(2年)の入学をきっかけに始まった。最後に選手たちに伝えたのは指導の信条としてきた言葉「球道即人道」だ。「野球を通して勉強して欲しい。グラウンド内に人間社会の縮図があるからね」。祖父の言葉に盛汰は「この教えを生かして頑張ります」と目を輝かせた。【保坂淑子】