◆明治安田J2・J3百年構想リーグEAST―B▽第3節 札幌1―1(PK5―4)長野(21日・長野Uスタジアム) 長野戦…
◆明治安田J2・J3百年構想リーグEAST―B▽第3節 札幌1―1(PK5―4)長野(21日・長野Uスタジアム)
長野戦はシュート数で11対3と差をつけただけでなく、枠内にも打てていた。その中で1得点に終わりPK戦まで行ったというのは厳しい結果とも言えるが、勝つことが一番の特効薬になるもの。今後に向けて良くなる兆しと捉えている。
ただ終始攻勢で試合を進められた理由は、後ろの選手が前を活性化させられたから。もちろん簡単に抜かれた1失点目の対応など反省点はある。ただ攻めていても点が入らないと、後ろの選手は急ぎがちになるもの。無理な体勢でインターセプトを狙ったり、難しいパスを選ぶなど負担がかかり、ミスが目立つ格好になってしまった。
右の高尾と左の朴の両サイドバックがタイミング良い上がりを何度もしていたのだから、素直にそこを使うべきだった。おとりにして中にという選択肢もあるが、失敗した時のリスクは大きい。それなのに相手が守りを固める中、スペースのない場所でプレーしていたから危ない場面も作られた。それも決定機を生かせない焦りから出たものではあるが、シンプルにサイドを使った方が効果的だった。
昇降格のない今リーグは若手にとってチャンスの場。その中で札幌では木戸が成長を存分に示している。昨季まではボールを受けても自分の足元につけていた。それだと止まった状態になり、パスの選択肢も横や後ろになってしまう。今季は自由に操れる前のスペースに置けているから、相手を食いつかせることもでき、ドリブルで抜いたり前に出すこともできている。
もう1人のボランチの福森は常に良い場所にボールを置くから、左で蹴ることは相手に分かられていながらも効果的な攻撃につなげられる。同様なプレーを見せてきている木戸が先輩とともに質の高さを出したことで、長野を圧倒できたといえる。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)