カーリング女子の日本代表フォルティウスは、1次リーグ2勝7敗の8位だった。スキップ吉村紗也香(34)らの初五輪はほろ苦い…

カーリング女子の日本代表フォルティウスは、1次リーグ2勝7敗の8位だった。スキップ吉村紗也香(34)らの初五輪はほろ苦いもので終わった。元日本代表サード市川美余氏(36)が大会を総括。大会の分かれ目、代表のあり方、選考方法の変化などを語った。

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フォルティウスは、決勝に進出したスイスに7-5で勝ったように、何度見返しても内容はそこまで悪くなかった。ただ敗れた米国、韓国、カナダ戦で3失点のビッグエンドを作られたのはドローのミス。投げ手だけでなく、オーバースイープやウエイト設定などミスが重なった。キーショットを決めるかどうか、が勝敗を分ける。スイスは日本には負けたが、大きな波がない。常に力を出せるかが重要だ。

大会を通じるとスイスに勝って1勝2敗で迎えた米国戦(4-7)がもったいなかった。黒星が2つ先行して焦りが募ったかもしれない。ただフォルティウスは、ロコ・ソラーレ、SC軽井沢クに勝って出場権を得ている。日本代表としてふさわしいチームだった。

4年に1度の五輪では、代表は単一チームか、選抜チームかの話題が上がる。その部分を整理したい。世界の主流は単一。選抜での成功例は22年北京五輪金メダルの英国ぐらい。スキップにミュアヘッドという絶対的なエースがいた。今の日本で、それは選べないだろう。他にはロシアが代表の1軍、2軍を一緒に行動させて選手を入れ替えていた。ただ日本は複数チームが世界チームランク上位におり、崩すのはもったいない。もし日本で導入するならば、カーリング大国カナダのスタイル。チーム主導で、選手をトレードする形は選択肢かもしれない。

昨年10月には代表選考方式が変更された。海外での経験を重視すること、選考期間も2年→4年に伸びた。これはいい変化だと感じる。2年でチームの強さは測れないし、代表を争うチームが増えることはポジティブ。女子は8大会連続出場だが、男子と混合は不出場だった。同じ国で複数種目に出れば、氷や石のくせなど情報共有できることは多い。今後は男子、混合も五輪の舞台に立って、チームジャパンとして戦うことによる相乗効果を期待したい。(元日本代表サード)