ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートは、21日のエキシビションでフィナーレを迎えた。女子で日本フィギュア史上最年…

 ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートは、21日のエキシビションでフィナーレを迎えた。女子で日本フィギュア史上最年少の17歳で銅メダルを獲得した中井亜美(TOKIOインカラミ)は、2030年五輪に向けて4回転ジャンプへの挑戦を明言。男子の佐藤駿(22)=エームサービス・明大=は、日本勢初となるクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)成功を誓った。

 ミラノのファンを、17歳の中井が虜(とりこ)にした。真っ赤なドレス姿で演じたエキシビション、横向きに寝そべって正面を見ながら足を動かす“決めポーズ”。中井は「皆さん、楽しんでくれたんじゃないかなと思います」と、白い歯を見せた。

 初出場した五輪で、得意の大技・トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めて日本史上最年少でメダル獲得。すでに3大会連続出場を掲げているルーキーは抱く野望を明かした。「いずれ挑戦したい、また練習は再開したい」と語ったのは、4回転ジャンプ。日本女子のISU公認大会では、成功すれば史上2人目となる大技の習得に意欲を示した。

 女子の4回転は、直近では23年11月に住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)がグランプリシリーズでトウループを成功。ISU公認大会では、02年ジュニアGPファイナルで安藤美姫が初めてサルコーを決めた。ジュニアでは、世界ジュニア3連覇の島田麻央(木下グループ)が4回転ジャンパー。2030年に向けては、4回転での国内の頂上決戦も予想される。

 中井が習得を目指すのはトウループ、また高難度のループ。来季からは、従来のSP、フリーという概念から大きく変わるルールの変更も見込まれている。初の世界選手権も控える17歳。中井は「自分がどこまでいけるのか、楽しみ。いずれ重圧や緊張感も出てくると思うけど、これからも笑顔を絶やさず、スケートの楽しさを忘れずに挑めたら」。時代と共に歩みつつ、高みを目指していく。(大谷 翔太)

 ◇中井 亜美(なかい・あみ)2008年4月27日、新潟市出身。17歳。5歳で競技を始め、21年に新潟市から千葉県に拠点を移し、中庭健介コーチに師事。千葉・南行徳中2年の22年全日本選手権で4位。23年世界ジュニア選手権銅メダル。昨季ジュニアGPファイナルは3位。通信制の勇志国際高千葉2年。趣味は音楽鑑賞。勝負メシは牛丼。150センチ。