◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(21日、ミラノ・スピードスケート競技場) 男女のマススタートが行われ、スピ…
◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(21日、ミラノ・スピードスケート競技場)
男女のマススタートが行われ、スピードスケートは全競技を終了した。メダルは女子の高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=の500メートル、1000メートルと女子団体追い抜きで銅3個を獲得。男子は2大会ぶりにメダルなしに終わった。2010年バンクーバー五輪男子500メートル銅メダリストで、元世界記録保持者の加藤条治氏(41)が今大会を総括した。
ミラノ五輪で日本スケート連盟が掲げた目標は「複数の金を含むメダル5個、入賞13」でした。結果は銅メダル3個、(メダルも含めて)入賞7。高木美帆選手がエースとして引っ張ってくれたことで持ちこたえましたが、掲げた目標に届かなかったことに対しては、厳しく評価しなければなりません。
期待されていた種目の不振が響きました。男子・森重航選手、女子・吉田雪乃選手は500メートルで確実視された入賞にも届きませんでした。2人は短距離のエースとして自分の結果がこうした状況をもたらすということに気付いたはずです。
僕も世界記録保持者として臨んだ2006年トリノ五輪でメダルに届かず、気持ちの持ち方が大きく変わりました。自分が期待され、投資されていることを理解すれば、大事な大会に挑む気持ちや執念は変わってくると思います。自分が何とかしなければチームが崩れるという危機感を持つことで、エースは成長できます。それを今回感じられたと思うので結果を真剣に受け止めて強くなってほしいです。
4年後に向けて、選手やコーチ、連盟の意識改革も大事になります。先日、オランダの指導者に日本は環境やタレントがそろっているが、外との交流がほとんどない。世界は変わり続けているのにもったいないという話をされました。滑り方やトレーニング方法はどんどん変化しています。日本も世界の動向を見て、考え方を常にアップデートしていかなければなりません。(2010年バンクーバー五輪男子500メートル銅メダル、元世界記録保持者)