(21日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フリースタイルスキー男子スキークロス) 日本のエース、34歳の須貝…

 (21日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フリースタイルスキー男子スキークロス)

 日本のエース、34歳の須貝龍(りょう)(クレブ)が雪上に戻ってきた。骨折から2カ月で復帰し、力強い滑りをみせた。

 昨年3月の世界選手権で、この種目では日本勢初の表彰台となる銅メダルを獲得。五輪メダルへ期待が高まった。自身も前回の北京五輪で1回戦敗退に終わった雪辱に燃えていた。

 しかし、昨年12月のワールドカップ(W杯)のレース中に転倒し、左足股関節脱臼と大腿(だいたい)骨頭骨折。全治6カ月の大けがを負った。

 それでも立ち上がる。「1%でも可能性がある限り前を向く」。手術は避け、保存療法での復帰を決断した。

 板を履いたのは、骨折した時以来だった。痛みは消えず、公開練習もできなかった。

 ぶっつけ本番のレースは、1回戦敗退だった。

 めざしたメダルには届かなかったが、滑りきった。「最後まであきらめない」。その表情は充実感でいっぱいだった。(山口裕起)