◆第70回阪急杯・G3(2月21日、阪神競馬場・芝1400メートル、良) 第70回阪急杯・G3は21日、阪神競馬場の芝1…
◆第70回阪急杯・G3(2月21日、阪神競馬場・芝1400メートル、良)
第70回阪急杯・G3は21日、阪神競馬場の芝1400メートルで行われ、長期休養明けながら1番人気に支持されたソンシ(川田)が1分18秒9のコースレコードで重賞初制覇。3馬身半差をつける快勝劇で高松宮記念(3月29日、中京)の優先出走権をつかんだ。
役者が違った。ソンシは、好位インの絶妙な位置をキープし直線入り口へ。川田の誘導で進路を外に取ると、ひとつひとつのアクションに力強く呼応して加速し続けた。ラスト100メートル手前で入った1回の左ステッキで勝負あり。即座のギアチェンジで、後続を瞬く間に3馬身半突き放す。最後は流す余裕さえ見せ、まさに離れ業だった。
骨折による1年1か月の長期休養を経ての重賞初制覇に、鞍上は「久しぶりに競馬を走って、これだけの内容で走り切れるというのは本当にびっくりしましたね。頭が下がる思いです」。休み明けで1分18秒9のコースレコードを樹立し、25年阪神Cのルガルの記録を0秒1更新したパフォーマンスに、名手もただ感服するしかなかった。
多くの苦労があった。昨年のシルクロードSは直前まで1番人気に支持されていたが、馬場入場後に競走除外。その後、骨折が判明し休養生活に入った。復帰への道筋が見えてきても、状態が整わず競馬に使えない。脚元のリハビリに長い時間を要した。中内田調教師は「本当にここまでやってこられたのは、この馬に関わってくれた皆さんのおかげ」と復帰へ尽力した関係者に感謝した。
今後は馬の状態を見ながら決定されるが、優先出走権を獲得した大一番が当然、視界に入ってくる。「思っていた以上に時計も速かった。強い、いい走りができた」とトレーナー。復帰初戦で鮮やかな快勝劇を披露したナイトオブサンダー産駒が、春の電撃6ハロン戦の新星となるか注目だ。(山本 理貴)
◆ソンシ 父ナイトオブサンダー、母アフダード(父ネイエフ)。栗東・中内田充正厩舎所属の牡5歳。愛国・シャドウェルエステートの生産。通算10戦6勝。総獲得賞金は1億4427万2000円。重賞初勝利。馬主は藤田晋氏。