◆明治安田J2・J3百年構想リーグEAST―B▽第3節 札幌1―1(PK5―4)長野(21日・長野Uスタジアム) J2北…

◆明治安田J2・J3百年構想リーグEAST―B▽第3節 札幌1―1(PK5―4)長野(21日・長野Uスタジアム)

 J2北海道コンサドーレが今季3戦目で初勝利を挙げた。アウェーでJ3長野と対戦し、前半10分に先制点を許したが、同17分にシエラレオネ出身のFWバカヨコ(30)がPKで同点弾。イスラム教徒で、現在はラマダン期間中のため日中の食事が取れないが、勝利につなぐ活躍を見せた。1―1のままもつれ込んだPK戦は、GK田川知樹(23)が1本セーブするなど活躍を見せ、5―4で制した。

 札幌のゴールゲッターがようやくその本領を発揮した。長野に先制点を決められた6分後、スルーパスに飛び込んだFWバカヨコが長野GK中野と交錯してPKのチャンスを捻出。自ら左足でゴール右下に決めて、自身今季初ゴールだ。「うれしい。積み上げてきたものを生かし、この試合に限らずに勝つことが大事なんだ」と振り返った。

 ゴール後も、前線からの守備やポストプレーで、献身的なプレーをみせたFWは、敬虔(けいけん)なイスラム教徒。18日から神聖な断食月であるラマダンに入り、日中の食事は制限されている。空腹を感じることで欲望を滅却するための大切な宗教儀式だ。「今日で4日目です。最初の1週間が過ぎれば慣れてきます。昨日は早く寝て(午前)3時半に起きて祈りをささげました」。食事が許されるのは日没後と夜明け前。豆料理や野菜、果物などが多いが、栄養は偏らないように工夫しているという。「ラマダンの間は自分に厳しくできる。日々のルーチン(の意味が)明確になるいい期間なんです」と語った。

 ストライカーが仕事をすれば、新守護神はそれを無駄にしない。PK戦では、新加入のGK田川が1本目を左へ飛んでセーブ。その後、長野が2本を外して勝利を呼び込んだ。本人いわく「感じたことを信じるタイプ」。PK戦はこれまでのサッカー人生で「ほとんど勝っている」と胸を張る。PK戦がある百年構想リーグでは今後もアピールチャンスはありそうだが「ここまで3試合で無失点がないので、何が何でも90分で勝ちたい」と、全く浮かれていない。

 就任後、公式戦初勝利を収めた川井健太監督(44)も「最低限の勝利はものにできたが、我々が勝ち点3をものにできた試合だった」と満足はしていなかった。28日のホーム開幕戦では、きっちり90分で岐阜を仕留めてみせる。(甲斐 毅彦)