「侍ジャパン強化合宿」(21日、宮崎) 侍ジャパンの井端弘和監督(50)が21日、初の対外試合となる22日のソフトバン…

 「侍ジャパン強化合宿」(21日、宮崎)

 侍ジャパンの井端弘和監督(50)が21日、初の対外試合となる22日のソフトバンク戦(サンマリン)で阪神の佐藤輝明内野手(26)を「4番・三塁」、森下翔太外野手(25)を「5番・左翼」で先発出場させると明かした。佐藤輝にとっては侍ジャパンで初の4番を務めることになる。森下も激しい外野手の争いで定位置をつかむため、大事なアピールの一戦。虎の主軸2人がWBCを前に宮崎を熱くする。

 侍ジャパンの初戦に大事な4、5番を託されたのは、虎が誇る強打者たちだった。日本代表で4番に佐藤輝、5番に森下という夢のような並び。井端監督がスラスラと名前を挙げて先発を発表したように、迷いのない選出だったのだろう。WBCで世界一を取るための初陣。2人は強烈なインパクトを残すデビュー戦にすると誓った。

 佐藤輝はいつもと変わらない言葉で久しぶりの試合を見据えた。「いいスイングができたらなと思います」。ただ、思いが行動に表れる。全体練習終わりに、メイングラウンドで快音を響かせた。約20分の特打で10本以上の柵越え。スタンドのファンを何度も沸かせ、調整に没頭した。

 フリー打撃では少し柵越えが少なめ。特打の狙いについては「フォームの確認です」。修正ポイントは明確で、本戦までの貴重な練習時間をフル活用している。「しっかり確認できたので良かったです」。連日、笑顔で帰りのバスに乗り込んでおり、状態の良さは表情からも伝わってくる。求めるのは結果よりも内容だ。

 一方で森下はアピールに燃えている。この日、メジャー組ではカブスの鈴木が中堅、レッドソックスの吉田が左翼で出場。侍ジャパンではこの2人に加え、右翼・近藤の布陣が有力視される。自身は22日、左翼で先発予定。WBCでの出場機会を増やすためにも、大事な連戦となる。

 目指すのは攻守での躍動。「やっぱりチャンスの場面での1本を。あとは守備も安心して送り出してもらえるように、しっかり守っていきたいと思います」。フリー打撃では鋭い打球を飛ばし、右翼で懸命に打球捕。ここぞの代打、終盤での守備固めも考え、自身の役割に合った活躍も頭に入れている。

 いよいよ初戦。チケットも前売りで完売し、ファンの期待度の高さも感じられる。相手先発は左腕の前田悠。柳田や山川、栗原と野手はフルメンバーでぶつかってくる。佐藤輝は、左のスラッガーとして井端監督の期待も大きい。ホークス相手とはいえ、負けるわけにはいけない。日の丸を背負うプライドを懸け、虎の左右の主軸が日本代表でも主役の座を奪う。

 ◆佐藤輝の侍ジャパン 22年11月5日の強化試合、日本ハム戦でデビュー。翌6日の巨人戦と、2試合とも7番・右翼で先発した。23年のアジアチャンピオンシップでは5番3試合、8番1試合。昨年3月の強化試合オランダ2連戦では、3番と2番での出場だった。