◆明治安田J1百年構想リーグ(イースト)▽第3節 鹿島2―0柏(21日・メルカリスタジアム) 鹿島は昨季の1位VS2位…
◆明治安田J1百年構想リーグ(イースト)▽第3節 鹿島2―0柏(21日・メルカリスタジアム)
鹿島は昨季の1位VS2位の対決をセットプレーからの2ゴールで制し、2―0で連勝を飾った。
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柏のPK失敗が、試合の分岐点となった。0―0で迎えた前半25分、鹿島のGK早川友基が相手を倒し、PKを献上。柏はエースのFW細谷真大がPKスポットに立った。
早川は心理戦を仕掛けた。「自分が与えたPKというのもあったし、(PK前に)わざと移動したりして『跳びますよ』って感じを出した」。PK献上の汚名返上に燃え、“跳ぶ気満々”のGKを演じた。
細谷がボールをセットしてからも、横移動で細かいジャンプを繰り返し、止めることに前掛かりになりすぎているかのように振る舞った。
細谷は早川の術中にはまり、横っ跳びを警戒して「パネンカ」と呼ばれる真ん中へのチップキックを選択。早く動いてしまうタイプのGKには有効な“安全策”だが、微動だにしなかった早川は、ボールを難なく正面でキャッチした。
百年構想リーグはPK戦の機会も増えるが、90分の中でのPKには、そこに至るまでのストーリーが存在する。「(90分の)試合中のPKとPK戦ではちょっと違う。試合中だからこそ、いろいろなメンタリティが働く」。キッカーの心理を推察し、操った上でのセーブだった。
早川は「まあ一か八かですけどね」と笑顔を交えて振り返ったが、視察した日本代表の森保一監督は「駆け引きをして落ち着いて止められるところは素晴らしいなと思いました」とうなずいた。(岡島 智哉)