◇米国女子◇ホンダLPGAタイランド 3日目(21日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇6649yd(パー72…
◇米国女子◇ホンダLPGAタイランド 3日目(21日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇6649yd(パー72)
2月21日の誕生日はいつも、日本のオフシーズンを過ごしていた。22歳を迎えたのは東南アジアのタイ。しかも、世界最高峰の米女子ツアーの大会期間中だ。吉田鈴は推薦を受けて初出場したゲームで節目の一日を迎えた。
3バーディ、2ボギー「71」で回ったムービングデーの後、大会からバースデーケーキを贈られた。「日本では誕生日にゴルフをすることはないと思っていたので…。選手の皆さんからも『おめでとう』と直接、言われてうれしかったです」。推薦出場が決まったのが1月の下旬。急ピッチで準備を進めた先にサプライズがあった。
初めて立った米ツアーの舞台。ここまで2アンダー58位という苦戦も気にならない。「本当に良い経験になっていると感じている。飛距離も、全体的なレベルも(差がある)」とうなずく。
中でも目をひくのが海外選手のチッピング。「私はゆっくり打つタイプですけど、こっちの選手は洋芝で、ボールにしっかりコンタクトしてスピンをかける。ミスを怖がらない印象がある」。プロ2年目の今季の主戦場も国内女子ツアー。「日本で通用していたものが、海外に来ると通用しなくなるものもある」と、違いを痛感してやまない。
同じステージに立ってみて、姉の普段の戦いぶりもよりリアルになる。吉田優利はこのツアーで3年目。自身の今季初戦を“試運転”でスタートしながら3日間60台をマークし、通算12アンダーの11位を確保した。
「スコアはまとまっていますけど、きょうが一番(ショットが)曲がった。体が(理想の動きに)追い付いていないところもある」と落ち着き払って54ホールを振り返る。長いシーズンでは好調を常にキープできるわけではない。生き残るため、最優先事項にあるのはスコアメーク。「めっちゃ大事ですよね。もっと質のいい練習も、準備もしなくちゃいけない。ゴルフの他にも課題はあるんじゃないかなと思う」と一喜一憂する様子はない。
妹に対しては「もうプロなので。自分でしっかりやれるので」と、特別な助言はないという。「日本ツアーもうまいですけど、(米ツアーは)やっぱりちょっと上の層が厚いというか。そういうのを見ているんじゃないかと思います」。距離感を保っているようで、誕生日プレゼントはしっかり用意している。(タイ・チョンブリ/桂川洋一)