<明治安田J1:東京V2-2(PK戦4-3)町田>◇21日◇EASTグループ第3節◇味スタ東京ヴェルディが、FC町田ゼル…
<明治安田J1:東京V2-2(PK戦4-3)町田>◇21日◇EASTグループ第3節◇味スタ
東京ヴェルディが、FC町田ゼルビアに敗色濃厚な瀬戸際から2点差を追い付き、PK戦で勝利した。
劇的な勝利の一方で、城福浩監督(64)は判定への不満をあらわにした。試合後の会見で自らこう口火を切った。
「前半の松橋優安へのジャッジ、井上竜太が相手が競らないでヘディングで競ろうして、そこでファウルを取られたところ。引っ張った当事者が点を取っているのに、それがノーファウルだというところは、ちょっと自分たちの認識と違うので、レフェリーと少し僕らが勉強しなきゃいけないのか、論議をしなきゃいけないのか分かりませんけれども。ちょっとなかなか僕はこういう会見でも言わないんですけども、ちょっとこれは現場と審判というところが協力して、日本サッカーを良くしていくっていうところでは、いいきっかけになる試合だったんじゃないかなと思っています」
前半7分、松橋は後方から町田FW相馬勇紀にスライディングタックルを受けた。挟み込まれるような状況となり、プレー続行できず交代となった。その場面で主審のジャッジはボールへ向かうプレーだったとし、ノーファウルだった。
後半35分にはCKから失点した。この場面でペナルティーエリア内で双方の選手がポジション取りに入る際、激しい混戦が起きた。得点した中山雄太の手が森田晃樹を引き倒すような形となっていたが、VAR確認でファウルは認めらず、ゴールとなっていた。
松橋に続き、前半終了間際にはDF林尚樹が競り合いの中で足を痛めるアクシデントもあった。2人の状況を問われた城福監督は「病院に行っています。詳細は分かりません」とぶ然とした。
城福監督はこの日、2点差を追い付いた劇的な試合を「リバウンドメンタリティー」と説明した。言わば“なにくそ”という反骨心。さまざまな逆境をガソリンに換え、最後まで勝利への火を燃やし続けた。
「(試合の最終盤に)コーナーフラッグであれだけ時間を費やそうとされるとストレスがたまると思うんですけど、選手はよく自分のプレーに集中してくれた。それまでの失点も含めると、何かしらプレー以外のところで発散したくなるような状況の中、本当にプレーに集中したと思います。僕らベンチでそう思っているんですから。ファウルを受けたはずがそうじゃなかった選手はよっぽどの思いの中でやっていたと思います」
あらためて審判団から説明はあったのか?と問われると、こう回答した。
「多分、今クラブが話し合ってると思いますが、僕らの感覚からすると松橋のケガも、あれはもう軸足を踏み込んでる中に、後ろからなので。あれがノーファウルだとか、あの引っ張ったファウルは当事者が点を取っているので、ちょっと僕らの理解からは離れている。もう1回勉強し直したいということは申し入れてるはずです。僕がその場で言うと退場になっちゃうんで」
納得がいかない城福監督は重ねて、松橋が負傷した場面についてこう話した。
「後ろからボールと足に一緒にやられて、あれでケガをしたんですよね。あれがボールに触ったからファウルじゃないのかっていうと、僕らが見たら非常に危険なプレーだと思う。激しいのか危険なプレーなのかっていうのは、僕が勉強し直さなきゃいけないんだと思っています。激しいのと危険なのは、ちゃんとすみ分けをしなきゃいけない。そういう勉強をお互いにし直す、いい機会だったのかなと思います」
PK戦に勝利し、開幕から3戦“全勝”となった。そんな喜びを口にすることなく、思いの丈をぶつけた。