西武の柘植世那捕手(28)はブルペンで冨士大和投手(19)の球を受け「おっ、ちょっと変わった?」とフォームの変化を尋ねて…

西武の柘植世那捕手(28)はブルペンで冨士大和投手(19)の球を受け「おっ、ちょっと変わった?」とフォームの変化を尋ねてバッテリー間のリズムを作りながら、自分のやるべきことも並行した。

「ミットを早めに動かす、というのをちょっと意識したくて」

21日、宮崎・南郷での1軍キャンプ。24年は42試合、昨季は13試合の出場。中堅世代となった捕手は、このまま停滞、失速するつもりはない。“進化”に励む。

「捕球に向けてのミットの動きが遅いと、見え方も良くないというか、そこで判定にも影響しかねないと思うので」

中田バッテリーコーチに動画を撮影してもらいながら、構えるまでの最短、かつ最適ルートを探す。球団としても捕手のキャッチング技術、フレーミング能力はこのオフ、改善テーマの1つに挙げている。

柘植自身も「最先端に合わせていかないといけないですし、それによって試合に勝つ確率も高まると思います」と言う。サインの出し方も細部まで試行錯誤し、より投手が投げやすい捕手を目指す。

23年には開幕マスクをかぶった。「古賀悠VSドラ1小島」の正捕手争いの図式が描かれようとしているが、柘植もいる。ベテランと若手の、投手陣と野手陣の潤滑油的存在。この春は快音も聞こえる。

「いや、もう、やるしかないっすよね。練習ではいいと思います。あとは試合。1つ1つのチャンスをつかみたいっすね」

頭も体も使いまくって練習をし、いつも最後には大勢のファンにサインを書いている。疲れた顔など見せずに。【金子真仁】