担架に乗って運び出されるシリー(C)Getty Images 最悪のアクシデントに場内も騒然となった。 現地時間2月20…

担架に乗って運び出されるシリー(C)Getty Images
最悪のアクシデントに場内も騒然となった。
現地時間2月20日に行われたミラノ・コルティナ冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック女子1500メートル準々決勝の第6組で、それは起こった。
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残り5周に入るところで複数選手がもつれ合うし烈なポジション取りが繰り広げられる中で3選手が転倒。インコースにいたクリステン・サントス=グリスウォルド(米国)に重なるようにして倒れたカミラ・シリー(ポーランド)がバランスを崩して倒れ込んだ先には、ライバル選手のスケート靴のブレードが……。咄嗟の展開に避けきれなかったシリーの顔面にブレードが直撃。ゴーグルがはじけ飛び、目元から出血した。
倒れ込んだまま動けなくなったシリー。白い幕で覆われた中で治療を受けた彼女は、担架で運び出され、救急搬送となった。
サントス=グリスウォルドに非はない。しかし、その戦慄の光景は競技の危険性を改めて痛感させられる出来事でもあった。
では、シリーは無事なのか。ポーランドのスポーツメディア『Sport.pl』は、チームドクターを務めるコンラッド・ニェジヴィエツキ氏による「頬に切り傷があって、すぐに縫合した。頬骨はおそらく損傷していて、腫れもかなり出ている。目もひどく腫れていた」というコメントを紹介。その上で「すでに本人の意識は回復している。ただ、目はまだ腫れ上がっており、今後は医師が骨の状態を正確に評価できるよう、傷口を再び開放する手術を受ける予定だ」と伝えた。
そんな苦境に置かれた25歳を同僚たちも慮っている。同メディアの取材に応じたポーランドのスピードスケート代表であるナタリア・マリシェフスカは、「カミラは残念ながら顔と頬に切り傷を負っていた。あれは非常に悲しく、できれば見たくない危険な光景だった」と回想。その上で「だけど、こういうことは私たちが隣り合わせにしているリスクであり、私たちが背負っているもの」と語った。
「私たちは常に激しいレースをし、猛スピードで走り、だいたい時速50キロでコーナーを曲がる。正直に言うと、私たちは非常に危険な状況で走ってると思う。全身スーツを着て、手袋もしていますが、残念ながら顔の一部だけは露出している。だから、今回のようなことは全くの事故だけど、起こりえるものだった」
状態次第では数週間の入院が必要となるというシリー。とにかく今は彼女の無事を願うしかない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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