第14回大阪マラソン(報知新聞社など後援)は22日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42・195キロで開催され…
第14回大阪マラソン(報知新聞社など後援)は22日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42・195キロで開催される。初マラソンに挑戦する吉田響(23)=サンベルクス=は21日、大阪市内の競技場で最終調整を行った。極限まで脱力し、リラックスした特徴的なフォームで1000メートルを軽快に2分38秒で走破。「調子は100%です。コーチ、トレーナーさんをはじめサポートしてくれる皆さんのおかげです」と感謝を込めた。「この後、またケアをしてもらうので、明日(22日)、調子はもっと良くなると思います」と笑顔を見せた。
初マラソンの日本最高は、昨年の大阪で近藤亮太(26)=三菱重工=がマークした2時間5分39秒(日本歴代5位)。今大会には一般参加選手として出場する吉田響は、初マラソン日本最高を飛び越えて、いきなり大迫傑(34)=リーニン=が持つ日本記録(2時間4分55秒)を狙う。「日本記録を目標に走ります」。未知の潜在能力を持つ23歳は、プレッシャーを感じることなく自然体で大きな目標を明かした。
大会主催者が用意するペースメーカーは第1グループが1キロ2分57~58秒で、そのままゴールできれば2時間4分29秒~2時間5分11秒となる。第2グループは1キロ2分59秒~3分でゴールタイムは2時間5分53秒~2時間6分36秒。第1グループは、東京国際大のリチャード・エティーリ(3年)ら、第2グループはビダン・カロキ(35)=トヨタ自動車=らが務める。
22日の天気予報は晴れのち曇り。最高気温は20度を超えることが予想されているが、午前9時15分にスタートし、トップランナーがゴールする午前11時台前半は気温16~17度程度に収まる予定。「寒いより暑い方がいいです。天気に恵まれそうで、ついています」と前向きだ。
今年元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)ではエース区間の2区(21・9キロ)で1時間1分1秒の区間新記録で区間賞を獲得。24位でスタートし、22人をごぼう抜きして2位まで順位を上げた。単純計算でハーフマラソン(21・0975キロ)に換算すると、日本記録(59分27秒、太田智樹)を大きく超える58分47秒で走破したことになる。
吉田響専任の瀧川大地プロコーチ(37)は「これまでで一番、調子がいいです。体が動くと思いますので、序盤から中盤まで無駄な動きをしないようにすることが大事になります。持ち味の爆発力は終盤に発揮してほしい」とレースのポイントを明かした。
創価大4年だった昨年1月の第101回箱根駅伝ではエース区間の2区で日本人最高記録(1時間5分43秒)をマークした。昨春の卒業後、実業団のサンベルクスとプロランナーとして所属契約を締結。昨年4月にサンベルクス本社で行われた会見では「ルーキーイヤーの今季(25年度)の目標は、サンベルクスのチーム目標であるニューイヤー駅伝8位以内に貢献するために区間賞を獲得すること、初マラソンで日本記録(当時は鈴木健吾の2時間4分56秒、現在は大迫傑の2時間4分55秒)を出すことです」と話していた。
ニューイヤー駅伝で、サンベルクスはチーム史上最高の5位入賞。自身も圧倒的な区間賞を獲得し、有言実行した。もうひとつの目標に掲げた「初マラソンで日本記録」も有言実行を目指す準備を整えた。
今大会には海外招待選手として、昨年大会を2時間5分37秒で制したイフニリグ・アダン(29)=エチオピア=ら3人が出場。国内招待選手では、国学院大3年生だった24年大会で初マラソン日本最高&日本学生記録(いずれも当時)の2時間6分18秒の好記録で優勝した平林清澄(23)=ロジスティード=をはじめ、細谷恭平(30)=黒崎播磨=、浦野雄平(28)=富士通=、西山雄介(31)=トヨタ自動車=、其田健也(32)=JR東日本=が出場する。
国内の一般参加選手としては相沢晃(28)=旭化成=、伊藤達彦(27)=Honda=、川内優輝(38)=AD損保=、今江勇人(28)=GMOインターネットグループ=、山本唯翔(24)=SUBARU=、高山豪起(22)=国学院大4年=、馬場賢人(22)=立大4年=ら注目ランナーが多く出場する。
2時間9分秒以内で日本人6位以内、あるいは順位に関係なく2時間6分30秒以内をクリアすれば、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得できる。また、28年ロス五輪からマラソン日本代表選考で新たに「ファストパス」が設けられ、27年3月までに指定大会で男子は2時間3分59秒、女子は2時間16分59秒を突破した最上位選手は、MGCを待たずに日本代表に内定する。
◆吉田 響(よしだ・ひびき)2002年8月20日、静岡・御殿場市生まれ。23歳。御殿場市立原里中3年時に全国都道府県男子駅伝6区で2位。東海大静岡翔洋高2年時の同駅伝5区で22位。21年、東海大入学。1年時に箱根駅伝5区2位。23年、創価大3年に編入学。3年時は出雲駅伝5区区間賞相当、全日本大学駅伝5区区間賞、箱根駅伝5区9位。4年時は出雲駅伝2区区間賞、全日本大学駅伝2区2位、箱根駅伝2区2位(日本人最高記録)。25年春に卒業後、プロランナーに転向し、サンベルクスとプロ契約。自己ベスト記録は5000メートル13分39秒94、1万メートル28分12秒01、ハーフマラソン1時間1分45秒。161センチ、46キロ。