スピードスケート女子で4度目の五輪出場となった高木美帆(TOKIOインカラミ)の挑戦は、4種目に出場し3個の銅メダル獲…
スピードスケート女子で4度目の五輪出場となった高木美帆(TOKIOインカラミ)の挑戦は、4種目に出場し3個の銅メダル獲得で幕を閉じた。20日に行われ最後の種目となった1500メートルは、世界記録を持ちこだわってきた種目だったが、終盤に大きくペースを落とし6位。涙を流し「ああ、自分の挑戦は終わったんだな」と受け止めた。
日本の冬季五輪史上に残る大きな足跡は残した。1種目目は9日、連覇を狙った1000メートルに出場。1分13秒95で銅メダルを手にした。自身の持つ冬季五輪日本勢最多記録を更新する8個目のメダルだが、同走で金メダルを獲得したユタ・レールダム(オランダ)に1秒64離されての3位に完敗を痛感。表彰台でメダルを見つめ「この色が今の私の実力なんだ」と悔しさがこみあげた。
14日には女子団体追い抜き1回戦にエースとして出場し、2位で準決勝進出を決めた。ただ最終周でラップを落としてカナダに逆転されての2位通過に「最後、私がスピードをとても落としてしまったところが最大の原因」と責任を口にした。
翌15日は個人2種目目の500メートルに挑戦。22年北京五輪では銀メダルを獲得したが今季の実績、持ちタイムで決まる滑走順が15組中4組目と下馬評は低かった。そこで今季ベストの37秒27をマークし表彰台を死守。場内のオランダファンからも「ミホ」コールで祝福され「今回はそんなにうまくいくと思っていなかった中でメダルを取り切れて素直にうれしい」と、同じ色のメダルを6日前とは違う感情で受け取った。
1日空いて17日は団体追い抜き準決勝でオランダと激突し、残り200メートルでまくられ0秒11差の惜敗。1時間もたたずに行われた3位決定戦では米国に3秒50差をつけ快勝した。記念すべき10個目(金2、銀4、銅4)のメダルは仲間と力を合わせて勝ち取ったもの。「準決勝から気持ちをすぐ切り替えて、決勝に挑めた結果の銅メダル。すごく誇らしく思っています」と喜んだ。個人で2度、団体もオランダ勢に阻まれて3つ目の銅メダルに「もうおなかいっぱいですよ」と苦笑いを浮かべた。
スーパー中学生と呼ばれて出場したバンクーバー五輪では1000メートルで最下位の35位に沈み、団体追い抜きでは出番が回ってこずチームの銀メダル獲得も心から喜ぶことはできなかった。14年のソチ五輪は出場を逃す悔しさも味わった。31歳で迎えた今大会は4種目6レースを完走。最もこだわってきた1500メートルでの金メダル獲得は逃したが「出し切れたと思います」と、どこか納得した部分を感じさせた。