ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子で銅メダルを獲得した中井亜美選手(17)が暮らす千葉県市川市では20…

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子で銅メダルを獲得した中井亜美選手(17)が暮らす千葉県市川市では20日、早朝から市内のパブリックビューイング会場に市民ら約200人が集まり、熱い声援を送った。

 中井選手はショートプログラムで首位に立ち、最終滑走者としてフリーを迎えた。

 午前7時前に演技が始まると、会場は静まりかえり、みんな大型モニターを祈るように見つめた。ジャンプを次々と決めるたび、会場は大きな歓声に包まれた。演技終了後、得点が示されると一瞬、「あー」と残念そうな声がもれ、再び大きな拍手がわき起こった。

 中井選手は新潟市出身。五輪銀メダリストの浅田真央さんに憧れてフィギュアスケートを始めた。中学からは市川市に転居し、練習拠点を船橋市に移した。

 会場には、卒業した市川市立南行徳中の関係者も多く訪れた。担任を3年間務めた大島実教諭は「緊張はあったと思うが、終わった後の笑顔はとても素敵だと思った」と笑みを浮かべた。中学時代は努力家だったといい、練習や大会で限られた学習時間のなか、休み時間に同級生からノートを借りて勉強。友達にせがまれ、掃除の時間にジャンプのまねをすることもあり、人気者だったという。

 同中学の生徒会長、鈴木友さんは「頑張っている中井選手の姿をみて、僕たちも頑張らないといけないと思った」。

 中井選手と同じリンクで指導を受けている久保田真央さん(17)は「すごいの一言。ジャンプや表現力はオリンピックの舞台に合わせてしっかり調整できていたと思う」と仲間の活躍を喜んだ。

 いまは通信制の勇志国際高千葉(熊本県)に在籍する中井さん。千葉学習センター(千葉県松戸市)で担任をする高橋桃子教諭は「学校に来る機会は少ないが、その時はいい意味でリラックスした姿で、明るく振る舞っている」とメダル獲得をたたえた。

 会場近くに住む石幡浩子さんは、ショートプログラムでの活躍を知り訪れた。メッセージボードに「どのメダルよりも、亜美ちゃん自身が1番輝いていましたよ‼」と書き、「笑顔に元気とパワー、夢と希望をもらった」と声を弾ませた。

 田中甲市長は、参加者に「市川市民の私たちは、これからも中井さんを応援していきましょう」と呼びかけた。(鈴木逸弘)

 熊谷俊人知事は20日、中井選手の銅メダル獲得を受け、「五輪という大舞台に初出場とは思えない堂々とした演技による銅メダル獲得は県民に勇気と感動を与えてくれました。県民とともに心よりお祝い申し上げます」とする談話を発表した。