開店前から約150人の大行列…500種以上のアイテムを展開「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC OF…

開店前から約150人の大行列…500種以上のアイテムを展開

「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC OFFICIAL STORE-MIYASHITA PARK-」が20日、東京・渋谷の宮下公園にオープンした。平日正午の開店1時間前には約150人のファンが行列をつくり、列は4階の店舗から1階まで伸びた。3年前の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもグッズショップは大盛況だった。ただ、今回のストアには当時とは大きく異なる“変化”がある。

 メディア向けオープニングイベントには、元日本代表の川崎宗則内野手、モーニング娘’26の牧野真莉愛さん、俳優・森山未唯さん、お笑いコンビ・バッテリィズの2人が登壇した。野球日本代表「侍ジャパン」へのエールや過去大会の思い出を語る中、川崎の目に留まったグッズがあった。侍ジャパンユニホームを着たマネキンの横にあった、米国代表のブライス・ハーパー内野手のユニホームだった。

「僕らの(出場していた)時はメジャーリーガーは誰も分からなかった。『ハーパー? ハーパー誰?』ってなるでしょ。でも今はみんな知っている」

 店内を見渡すと、もちろん大半は侍ジャパンのグッズが陳列されている。しかし、ライバル国の米国やドミニカ共和国、ベネズエラなどのコーナーもしっかり作られるなど大きく展開。“ジャッジ好き”として知られる牧野さんは、推しのTシャツを見つけると「アーロン・ジャッジ(米国代表)のシャツが欲しいです! 日本だけじゃなくて他の国のグッズも売っててビックリしました」と大興奮だった。

 なぜ、ここまで海外勢のグッズを充実させたのか。グッズを手掛けるファナティクス・ジャパンのヴァイスプレジデント・宇平圭吾氏は、その裏側をこう明かす。「前回大会の際はあまり用意できなかったんですけれども、思ったよりも日本のファンの方から各国の選手のグッズが欲しいという声が多くありました。今回こそはそういった期待に応えたいと思い、用意させていただいてます」。

大谷グッズが前回は転売の対象に…「今回は欲しいと思った皆さんに」

 背景には、日本におけるMLB人気の高まりがある。大谷翔平投手、山本由伸投手ら日本人選手の活躍により、メジャーリーグ中継を視聴するファンは増加。現地観戦に足を運ぶ日本人ファンも少なくない。その熱は数字にも表れている。ロサンゼルス観光庁が2024年シーズンに発表したデータによると、ロサンゼルスを訪れる日本人観光客の80~90%が、少なくとも一度はドジャースタジアムを訪れるという。

 もちろん、最大の注目は侍ジャパン、そして大谷だ。前回のWBCでは、大谷の関連グッズが瞬く間に完売し、手に入らないファンが続出。グッズ転売も問題になった。宇平氏は「前回の状況を踏まえ、今回は欲しいと思った皆さんに手に取ってもらえるように、たくさん用意しました」と自信を見せる。

“日本代表を応援する場”にとどまらず、“世界のスターを楽しむ場”へ――。WBC公式ストアの売り場構成は、この3年間で広がった野球ファンの視線を象徴している。大会開幕を前に、熱気はすでに高まり始めている。(新井裕貴 / Yuki Arai)