阪神・大竹耕太郎投手(30)と高橋遥人投手(30)が同学年左腕で対談を行った。学生時代の意外な関係性や、独特な世界観を…

 阪神・大竹耕太郎投手(30)と高橋遥人投手(30)が同学年左腕で対談を行った。学生時代の意外な関係性や、独特な世界観を持つ2人の“頭の中”とは-。30歳になって迎えるプロ9年目のシーズンへ向けて「2人で50試合登板、300イニング」という目標を掲げ、ともにローテーションを守り抜くことを誓った。

  ◇  ◇

 -お互いの存在を最初に認識したのは。

 大竹「僕は中学校です。中体連の全国大会に出たときに優勝したのが(高橋が所属した)常葉橘中なので。中学野球の雑誌に、でかでかと載ってたイメージがあります」

 高橋「僕は高2くらいじゃないですか。甲子園に済々黌が出ていたので。そこで知ってからは、ずっと見ています」

 -大竹は東京六大学リーグの早大、高橋は東都大学リーグの亜大と、ともに名門で活躍。

 大竹「練習試合とか神宮大会で当たっていたので、個人成績までは見てなかったですけど、存在は分かっていましたね」

 高橋「僕は見てましたね。同学年の左投手は高校でも大学でも意識する存在だったので。(大竹は)早稲田のエースで、僕はスタンドから耕太郎が投げているのを見ていたので、すごいなと思っていました」※注1

 -当時の印象は。

 高橋「今と一緒ですね。突出して速い球を投げているわけではなくても、東京六大学でずっと抑えていたし、亜細亜大と対戦したときも誰も打ててなかったので。阪神に来て、その打てない理由が分かりました」

 大竹「当時、東都の試合の映像とかは見られないので、プロ入りしてからですかね。2年目に投げ合った時にホークス側が『あれ、(打つの)無理』と言っていて、そんなにすごいんだと。その時くらいからは、かなり意識はしていました」

 -大竹がソフトバンク時代の2019年6月13日にヤフオクドームで投げ合った。※注2

 大竹「どっちかと言うと、こっちの方が打てる気配がなかった。最後に3ランが出たけど、(高橋が)三振バッタバッタとってて、試合時間がめっちゃ早かったですね」

 高橋「打たれたことは、めちゃくちゃ悔しかった。同学年だったので頑張りたいなというのはあったので、“鬼落胆”した覚えがあります。それと、マジで耕太郎やばすぎやろ、みたいな」

 -大竹が阪神に移籍し「打てない理由が分かった」と。

 高橋「球がマジで強いです。コントロールはセンスもあると思うんですけど、その1個1個の球種も、ボールの強さも全部、言語化できることがすごい」

 -逆に大竹が感じる高橋のすごさは。

 大竹「キャッチボールしていて、一番怖い。才木とか村上もすごいけど、グローブを壊されそうだなっていう感覚になるのは遥人。過去イチのレベルです。ホークスの杉山と遥人くらい」

 -ライバルというより、仲間という意識か。

 大竹「他人ありきでどうこうだと感情に起伏が出るので、あまり意識はしてないです。ただ、遥人にも良い野球人生を送ってほしいし、自分も送りたい。チームが優勝するために、お互い必要なピースだと思って、お互い最高のパフォーマンスができたら。『あいつ打たれろ』とか、そんなことばかり思ってる時期もありましたけど、結局そういう感情は自分に返ってくるとホークス時代に感じたので、みんなが幸せになるイメージで」

 高橋「ライバルとは思ってないですかね。けど、負けたくない気持ちがないと言ったら、そんなことはないと思います。僕が投げられない時に投げていて、全然僕よりも上。うらやましいっていう気持ちもあったかな」

 -今季へ向けて「30歳の誓い」。

 大竹「優勝する、シンプルにそれだけなので。そのためにできる自分の最大限、求められるチームへの貢献を考えて、それを結果で出していくことだけですかね」

 高橋「いっぱい投げられるように頑張ります」

 -一緒にローテーションを守る。

 大竹「そうですね。2人とも25試合くらい投げられたら。2人で50試合、300イニング」

 高橋「ちょっとでも背中が見えるように頑張ります。耕太郎に45試合ぐらい投げてもらって」

 大竹「(笑)。2人で300イニング食ったら相当すごいよね」

 ※注1 大学2年秋の明治神宮大会・決勝で延長14回の激戦の末に早大1-2亜大。大竹は13回2/3を2失点と奮闘した。

 ※注2 大竹は8回2安打無失点で勝利。高橋は六回まで投手内野安打1本も、七回に3ランを浴び1球に泣いた。

 ◆高橋 遥人(たかはし・はると)1995年11月7日生まれ、30歳。静岡県出身。181センチ、82キロ。左投げ左打ち。投手。背番号29。常葉橘高から亜大を経て、2017年度ドラフト2位で入団。18年4月11日・広島戦(甲子園)でプロ初勝利。度重なる故障に泣き、23年オフに育成選手契約。24年7月に支配下復帰。

 ◆大竹 耕太郎(おおたけ・こうたろう)1995年6月29日生まれ、30歳。熊本県出身。184センチ、87キロ。左投げ左打ち。投手。済々黌から早大を経て、2017年度育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。18年8月1日・西武戦(メットライフ)でプロ初勝利。22年オフに現役ドラフトで阪神移籍。今季から背番号を「49」から「21」に変更した。