NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン2 第6節2026…

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第6節
2026年2月22日(日)14:30 柏の葉公園総合競技場 (千葉県)
NECグリーンロケッツ東葛 vs 日野レッドドルフィンズ

NECグリーンロケッツ東葛(D2)


左プロップ(1番)だけでなく右プロップ(3番)も経験したことでラグビー全体の理解度が深まったというNECグリーンロケッツ東葛の山口泰雅選手

山口泰雅のラグビーキャリアは、いまから15年前の2011年、現在所属するNECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)の練習グラウンドから始まった。

柔道一家に生まれ、自身も物心つく前から道着に袖をとおし、柔の道を歩んできた。さらに小学校に上がると、レスリングや野球にも打ち込み、活発な少年時代を過ごしていたという。そんな山口がラグビーと出会ったのは、小学5年の冬。GR東葛の活動拠点であるNECの練習グラウンドに連れてこられ、あびこラグビースクールに入ることになったのだ。

「当時はラグビーとアメフトの区別もついていなかったんです。『なぜボールを前に投げてはいけないんだろう?』って思いました」

そう笑う山口だが、柔道やレスリングで培われた「体をぶつけ合いたい」という本能は、すぐに彼をラグビーの虜にした。

中学2年まで務めていたポジションはセンター。しかし前述のとおり、「体のぶつけ合い」を好む山口はフォワードでプレーしたいと考えていた。そして中学2年でフォワードにコンバートされた際には、「ようやくやりたいポジションが来た」と、ラグビーへの思いが一段と高まった。以来、彼はプロップとしてプレーし続けている。

山口はいま、地元のチームに所属し、今節は東洋大学卒業後に2年間在籍した日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)との古巣対戦を迎える。日野RDでの経験のなかで、特に大きかったと語るのが、左プロップ(1番)だけでなく右プロップ(3番)も経験したことだ。

「同じプロップでも、1番と3番はまったく違うんです。スクラムでは、3番は相手の1番と2番に挟まれ、逆に1番は左側でバランスを取る。ラインアウトでも、3番と1番では前と後ろが変わります。両方のポジションを経験したことで、セットピースだけでなくラグビー全体の理解度が深まりました」

大学時代とは異なるリーグワンのスピード感やコンタクトレベルを肌で感じ、泥臭く研鑽を積んだ日野RDでの2年間。「いまの自分があるのは日野RDのおかげ」と語る言葉には、並々ならぬ感謝がにじむ。

今節、山口はスターティングメンバーとして古巣の前に立ちはだかる。地元のチームで戦える喜びと、古巣への感謝。その双方の感情を、グラウンドの上で爆発させる。

「スクラムでプレッシャーをかけるのは自分の特長。フィールドプレーでも泥臭く、ハードワークしたい」

感謝を伝える最高の方法は、成長した姿を見せ、勝利をつかみ取ること。我孫子で育ち、日野で磨かれた力が、東葛の地で輝く。

(鈴木潤)