◇米国女子◇ホンダLPGAタイランド 2日目(20日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇6649yd(パー72…
◇米国女子◇ホンダLPGAタイランド 2日目(20日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇6649yd(パー72)
一番驚いたのは本人だった。スコア提出所で記した数字は「62」(10アンダー)。「8アンダーくらいかなと思っていたので…。きょうはそれだけ自分に集中していた証拠なのかなと思います」。3アンダー26位から出た岩井千怜は、ただひたすらに18ホールのプレーに没頭した。
4mを沈めた出だし1番(パー5)から2連続バーディで滑り出した。フェアウェイからの第2打をピン手前3mにつけた6番からは3連続。「30」でまとめた前半アウトから「1ホール、1ホール、目の前のことをやっていた」とテンションはフラットなままだった。
8つ伸ばして迎えた後半12番(パー3)、2mのパーパットも難なく決めてボギーを回避。「結構、ピンチだったんですけど、なんか外す気がしなかった。ラインも『右から左ね』って感じで」。フェアウェイキープ、パーオンに失敗したのはいずれも1ホールだけ。パット数も前日の「30」から「26」に減らした。
姉の岩井明愛が昨年の最終日に、そしてこの日、イ・ソミ(韓国)がマークした大会コース記録「61」に1打及ばなかったものの、自身の日米ツアーベストスコアに笑顔が浮かぶ。キャリアを通じても2024年12月に米女子ツアーの最終予選会(Qシリーズ)の第4ラウンドで出した「62」に並んだ。
「『完ぺきじゃなくていいよ』と自分にずっと言い聞かせながらラウンドした」という。「もしかしたら、きのうも自分にプレッシャーをかけすぎていたのかもしれない。知らず知らずのうちに、やっぱり完ぺきなショットを求めてしまう自分がいるとハッとした」。プレー中も、その後も。俯瞰(ふかん)して自分を見られる状態にある。
終わってみれば通算13アンダーの3位に浮上した。17アンダー首位のイの背中を、ジーノ・ティティクル(タイ)、リディア・コー(ニュージーランド)といった新旧世界ランク1位とともに追いかける。「あしたもあまり気負わずに。自分のペースで『失敗してもいいんだ』という気持ちを持ちながら回りたい」。最終組で回る土曜日も姿勢は変えない。(タイ・チョンブリ/桂川洋一)