今週の土曜日は、東京競馬場でダイヤモンドステークス(GIII・芝3400m)が行われます。 ここ2年は牝馬が上位争い…
今週の土曜日は、東京競馬場でダイヤモンドステークス(GIII・芝3400m)が行われます。
ここ2年は牝馬が上位争いに絡んでいるダイヤモンドSですが、過去10年で見ると牝馬は苦戦する傾向にあります。過去10年のダイヤモンドSでは牡馬、セン馬が10勝2着9回3着8回に対し、牝馬は2着1回3着2回となっています。
さらに、回収率では牡馬、セン馬が単勝回収率283%、複勝回収率103%と高くなっており、人気薄も好走していることが分かります。一方、牝馬は勝ち馬が出ていないので単勝回収率は0%。複勝回収率も66%と低くなっています。
牝馬が苦戦している要因としては、ステイヤータイプの馬が少ないことが考えられます。牡馬はクラシック競走のひとつに3000mの菊花賞が組み込まれていますので、ある程度長い距離に対応する必要があります。育成段階から長い距離をこなせるように調整されていることで、牡馬(セン馬)の方が牝馬よりも長距離で良績を残しているのでしょう。
しかし、牝馬のクラシックで最も長い距離はオークスの2400m。また、多くの牝馬が目標とするのは阪神JFや桜花賞といった1600mであることなどから、育成の段階で長距離向きの調整をする必要はありません。結果的に長距離向きのタイプが少なくなり、長距離の重賞では結果が残せていないのでしょう。
過去10年のダイヤモンドSの牝馬は好走率も回収率も目立った結果を残せていませんし、今年も牝馬に過度な期待はしない方が賢明かもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
牝馬(ただし、前走上がり3位以内の馬は除く)
[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:ホーエリート
※特に言及のない限り、データは過去10年のダイヤモンドS(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるホーエリートが該当しました。
過去10年のダイヤモンドSで馬券に絡んだ牝馬は25年ヴェルミセル、24年サリエラ、21年ポンデザール。この3頭はいずれも前走で上がり3位以内を記録していた馬。
データ対象のダイヤモンドSは直線の長い東京が舞台。長距離を走り抜くスタミナだけでなく、終いの切れも求められる条件と言えます。苦戦が続く牝馬でも、東京で持ち味が生きるタイプであれば好走する可能性が残されると言えるかもしれません。
該当馬に挙げたホーエリートの前走上がりは4位以下。その前走はステイヤーズSで1着になっていますが、終いの切れが求められない条件だったことも勝因のひとつと言えます。実際、ホーエリートはこれまでに15戦して上がり3位以内を記録したのはわずか4回。切れ味よりも持続性のある脚が持ち味と言えますので、前走は中山で能力を出し切れたのでしょう。
しかし、今回は瞬発力が必要な東京が舞台。4走前の目黒記念で2着に入っていますが、この時はレース直前に雨が降ったことで上がりが速くならなかったことがプラスになった印象です。今週末の東京は雨予報が出ていませんし、目黒記念の時とは違った馬場になる可能性は高そうです。
しかも、今回は牝馬ながら斤量56.5キロでの出走。牡馬に換算すると58.5キロでの出走になるのもプラスとは言えません。前走で実力の高さは示していますが、ここは条件が合わないことや重い斤量の影響で足元をすくわれる可能性も考慮したいところ。人気で妙味もそれほどありませんし、本馬の評価を下げて考えた方が高い期待値を得られるのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。