◇米国女子◇ホンダLPGAタイランド 2日目(20日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇6649yd(パー72…
◇米国女子◇ホンダLPGAタイランド 2日目(20日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇6649yd(パー72)
キャディのジョナサン(ジョニー)・スコット氏の声が飛んだ。「大丈夫。またバーディを獲れるよ」。トリプルボギーをたたいた前半17番のときのことだ。直前までに5バーディを奪いながら、フェアウェイから左に曲げた2打目をきっかけにショートゲームにもミスが出て5オン2パット。痛恨の大たたきの後も、勝みなみは冷静でいられた。
「まだ2日目。悪いスコアを打ったときこそ冷静に。自分を許して次のホールをしっかりやることで、良いショットに繋がる。そこを意識して」。終わったことを悔やんでも仕方がない。気持ちを切り替えると、2mを沈めた続く18番(パー5)から4連続バーディが来るからゴルフは不思議だ。
2017年のプロ入りから数えてことしは10年目。15歳だった高校1年時に国内女子ツアーでアマチュア優勝(2014年KKT杯バンテリンレディス)を成し遂げたことを踏まえれば、ベテランの域に入る。ラウンド中の心の揺れ動きを抑える大切さを学んだのは、ここ最近。「私の友だちが教えてくれたので。去年からやってます。誰?小祝さくら(笑)」
同学年の仲良しコンビ。普段は世間話ばかりで、昨年SNS企画の撮影で初めてゴルフについて真剣に語り合った。「さくらちゃんに『プレー中に意識していることはある?』と聞いたら、『あまりないけど、悪いショットや悪い結果になったときこそ落ち着いて、逆にバーディを獲ったときは気を引き締める』と言っていた」。トリプルボギーの後のバウンスバック、2回の4連続バーディ(10バーディ)はまさにその言葉を体現したもの。「(小祝は)考えてなさそうだけど、めっちゃ考えてんだな…と思いました」と笑った。
2アンダー36位から「65」で通算9アンダーの10位に急浮上。自身の今季初戦で週末に上位争いができる。この日はグリーン上で集中力を高く保てたことに胸を張った。「ライン読みには自信を持てる。信じて、そこに打てるかどうかがスコアを伸ばすための一番のカギになる。やれることをしっかり頑張りたい」とリーダーボードのさらに上を見た。(タイ・チョンブリ/桂川洋一)