大阪マラソンは22日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42・195キロで行われる。初マラソンに挑戦する吉田響(…
大阪マラソンは22日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42・195キロで行われる。初マラソンに挑戦する吉田響(23)=サンベルクス=はレース2日前の20日、大阪城公園で調整を行った。
「きょうは、かみ合わせ(調整)のジョギングです。朝練習で約14キロ、昼練習で約12キロを走りました」と吉田響はさらりと話した。調整の「ジョギング」と言いながらも計約26キロ。しかも、昼練習の終盤には、軽やかなフォームで、1キロ3分を切るレースペースまで上がった。「順調です。調子は上がってきています」と、充実した表情で手応えを明かした。
レース当日の22日の天気予報は晴れ。最高気温は20度近くまで上がることが予想されているが、午前9時15分にスタートし、トップランナーがゴールする午前11時台前半は気温16~17度程度に収まる予定。吉田響は「僕は寒いより、暑い方が好きで得意なので、ちょうど良い気候です」と前向きに話す。
創価大4年だった2024年6月30日の函館ハーフマラソンでは、レース中に気温17度を超える中、1時間1分45秒の自己ベスト記録で優勝。2位だった井上大仁(三菱重工)ら実業団選手に1分15秒の大差をつけて独走した経験を持つ。「暑さは問題ありません」と話す。
18日に大阪入りする前、鹿児島・奄美大島で最後の強化練習を行った。「初めてのマラソンなので、どんなタイムが出るか、分かりません。30キロまでは楽にペースメーカーにつかせてもらい、30キロから勝負になると思います。1番を目指して走ります」と吉田響は記録よりも順位を意識して、トップを狙うレースプランを明かした。
今年元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)ではエース区間の2区(21・9キロ)で1時間1分1秒の区間新記録で区間賞を獲得。24位でスタートし、22人をごぼう抜きして2位まで順位を上げた。単純計算でハーフマラソン(21・0975キロ)に換算すると、日本記録(59分27秒、太田智樹)を大きく超える58分47秒で走破したことになる。「トレーナーさんのお陰で、ニューイヤー駅伝の疲労は抜けました」と、周囲のサポートに感謝する。
吉田響専任の瀧川大地プロコーチ(37)は「当日の気象条件、ペースメーカーやライバルの動きなどレース展開次第ですが、初マラソンで日本記録(2時間4分55秒、大迫傑)を狙える状態に仕上がっています」と意欲的に話す。瀧川コーチは、さらに高い目標のレースプランも想定している。「あくまで気象条件やレース展開によりますが、2時間3分台もあり得る、と考えています」と語る。
28年ロス五輪からマラソン日本代表選考で新たに「ファストパス」が設けられ、27年3月までに指定大会で男子は2時間3分59秒、女子は2時間16分59秒を突破した最上位選手は、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)を待たずに日本代表に内定する。爆発力ある走りが持ち味の吉田響が、大阪からロサンゼルスへの道を駆け抜けようとしている。
◆吉田 響(よしだ・ひびき)2002年8月20日、静岡・御殿場市生まれ。23歳。御殿場市立原里中3年時に全国都道府県男子駅伝6区で2位。東海大静岡翔洋高2年時の同駅伝5区で22位。21年、東海大入学。1年時に箱根駅伝5区2位。23年、創価大3年に編入学。3年時は出雲駅伝5区区間賞相当、全日本大学駅伝5区区間賞、箱根駅伝5区9位。4年時は出雲駅伝2区区間賞、全日本大学駅伝2区2位、箱根駅伝2区2位(日本人最高記録)。25年春に卒業後、プロランナーに転向し、サンベルクスとプロ契約。自己ベスト記録は5000メートル13分39秒94、1万メートル28分12秒01、ハーフマラソン1時間1分45秒。161センチ、46キロ。