今季JFLに降格した沼津は20日、裾野市内で順大と練習試合(45分×2本)を行い、2―1で勝利した。2本目途中から出場…
今季JFLに降格した沼津は20日、裾野市内で順大と練習試合(45分×2本)を行い、2―1で勝利した。2本目途中から出場した今季加入のGK大久保択生(36)は、安定したセービングで無失点に抑え存在感を示した。かつてJ1清水でもプレーし、岩手から完全移籍で加入した守護神は「目標はJリーグに戻ること。それだけだと思っています」と復帰への決意をにじませた。
鋭いシュートに横っ跳びで対応するなど、随所で好守を披露。静岡でのプレーは、2019年8月から23年まで在籍した清水時代以来の“帰還”となる。今季就任した篠田善之監督とは、19年に清水で指導を受けた間柄だ。「篠さんの力になりたいという思いもありました。清水にいる時も、沼津とは練習試合で対戦していました」と縁を明かした。
静岡への愛着は強い。沼津が降格する前、県内にはJクラブが4つあった。“サッカー王国”の灯を絶やしたくないという思いが、加入の決め手になったという。「静岡のサッカー熱が下がるのは嫌ですし、自分が力になれるのであれば」。ベテランGKは、クラブ再建への思いを口にする。
チームには同学年の元日本代表FW川又堅碁も在籍するが、9月生まれの大久保がチーム最年長となる。「僕も偉大な先輩たちを見てきた。同じようにはいかないかもしれませんが、みんなの手本になれればうれしい」。清水のほか横浜FC、FC東京などJリーグでは通算228試合に出場した経験をチームに還元する。
今季のJFLはJリーグ秋春制への移行に伴い、昇降格のない特別大会が行われる。初戦は3月21日にアウェーでYS横浜と対戦。ホーム開幕戦は29日に新宿を迎え撃つ。開幕までは約1か月。「けがなくコンディションを徐々に上げていきたい」と、静かに闘志を燃やした。(伊藤 明日香)