(19日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート・女子シングル・フリー) 銅メダリストに1.28…

 (19日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート・女子シングル・フリー)

 銅メダリストに1.28点及ばなかった千葉百音(木下グループ)は、順位が決まると、銀メダルの坂本花織(シメックス)と抱き合った。

 銅に届かなかった無念と、金を逃した悔い。2人とも涙があふれ出た。

 千葉は「いろいろな感情がごった返しになって、花織ちゃんも同じで言葉より先に涙が出た」。

 メダルを十分狙えるショートプログラム(SP)4位から挑んだフリーの演目に「ロミオとジュリエット」を選んだ。閉会式が行われるベローナが舞台の楽曲だ。

 くしくも、同じ宮城県出身で、千葉が尊敬してやまない羽生結弦さんが14年ソチ五輪のフリーで滑った演目でもあった。

 課題だった前半のルッツとサルコーの3回転ジャンプを乗り切ったが、後半の3回連続ジャンプで「詰まっちゃった」。143.88点は自己ベストに1点ほど届かなかった。

 「言葉にしがたい感じですけど、悔しさ、良かったところ、悪かったところがある」

 頭の中で改善すべき点は分かっているようだった。「これは、世界選手権で出し切るしかない」

 早くも3月の世界選手権(チェコ・プラハ)に頭を切り替えた。

 4年後の五輪については「4年後のことは誰にも分からない。一年一年、一日一日上がっていけるように、また頑張りたい」。目の前の一歩の積み重ねで、未来を切り開く。(稲垣康介)